10月ごろに旬を迎える秋の味覚の野菜を、ふるさと納税の返礼品(寄付のお礼に届く品)から紹介します。
10月は、根菜の掘り取りの最盛期です。さつまいも・里芋・れんこん・ごぼうが掘り出され、原木しいたけは1年でいちばん香りの強い時期に入ります。丹波の黒枝豆が並ぶのも、10月の上旬から2〜3週間です。
秋冬の大根は、10月の下旬に出はじめます。床に置いて保存する野菜が多いので、新聞紙を多めに用意しておいてください。
10月に予約しておく返礼品
10月に予約しておく返礼品はありません。野菜の先行予約(採れる前に申し込んでおく受付)には締切の日付がなく、枠が埋まった時点で受付が終わります。
次の11月には、白菜の申し込みの締切があります。大みそかまでに受け取りたい白菜は、11月中に申し込んでください。12月に入ると、年内発送の枠が埋まっています。
春から夏に届く野菜は、早めに受付が開きます。申し込む時期は、北海道のとうもろこしが5月から6月、アスパラガスが2月から3月、淡路島の新玉ねぎが1月から2月です。
10月に旬を迎える野菜
| もの | ひと言 |
|---|---|
| さつまいも | 品種で加熱後の口あたりが分かれる |
| れんこん | 3kgで6〜8本。使い道を先に決める |
| しいたけ | 干すと香りとうまみが増える |
| 里芋 | 品種でぬめりと煮くずれが分かれる |
| ごぼう | 秋に掘ったものは香りが強い |
| 黒枝豆 | 丹波のものは10月上旬から2〜3週間 |
| 大根 | 秋冬のものは10月の下旬から |
さつまいも
さつまいもの品種は、火を通したあとの口あたりで選んでください。甘さも品種によって差があり、紅はるかは、鳴門金時と同じ系統の高系14号より糖度が高く出ます。
さつまいもの中身は、掘った時点でほとんどがでんぷんです。酵素がでんぷんを、貯蔵のあいだにショ糖へ、火を通すあいだに麦芽糖へ分解します。この分解はどの品種でも同じです。品種で口あたりに差が出るのは、火を通したあとに残る水分の量が品種ごとに違うからです。
水分が多く残る芋は、口の中でねっとりします。水分の少ない芋は、ほくほくした口あたりです。
| 品種 | 加熱後の口あたり | 向く食べ方 |
|---|---|---|
| 紅はるか | ねっとり。水分が多く残る | 焼き芋 |
| シルクスイート | なめらか。繊維が細かい | ペースト、スイートポテト |
| 鳴門金時 | ほくほく。水けが少ない | 天ぷら、煮もの |
焼き芋にするなら、紅はるかを選んでください。3つの品種のうち、皮ごとゆっくり火を通したときにいちばん水けが残るのが紅はるかです。
シルクスイートの「なめらか」は、ねっとりとは別の基準で、筋の細さのことです。さつまいもには実を支える細い筋が縦に走っていて、この筋が太いと、つぶしたときにざらつきが残ります。シルクスイートは筋が細いので、裏ごしをしなくても口ざわりがそろいます。
3つの品種が入ったセットは、選ばずに済むので楽そうです
食べ比べには向いています。ただし5kgのセットだと、1品種あたり1.6kgほどで、焼き芋にすると5本ぶんです。焼き芋を家族で何回か食べたいなら、紅はるかだけを5kg頼むと、たくさん焼けます。
れんこん
れんこんを3kg頼むなら、きんぴらと煮もの以外の使い道を決めておいてください。3kgで、およそ6本から8本あるからです。ここでいう1本は、切り分けられた1節を指します。
きんぴらに使うのは1回に半分の節で、煮ものでも1節です。この2つの料理だけだと、3kgを食べきるのに3週間かかります。一方で、丸ごとのれんこんが野菜室でもつのは1週間です。切ったものは、2〜3日で切り口が茶色くなります。
そこで、届く前に、3つ目から5つ目までの使い道を決めておきます。
- すりおろして凍らせる……1節ぶんをすりおろし、保存袋で平らにして凍らせる。団子にすればもちもちした汁ものに、汁に溶けばとろみが付く
- 酢れんこんにする……薄切りにして2分ゆで、酢と砂糖に漬ける。冷やして2週間もつ
- 薄切りで干す……ざるに広げて2日。汁ものへ乾いたまま入れられる
届いた日の作業は、1節ぶんをすりおろすだけで十分です。残りは丸ごと1本ずつラップで包んで、冷蔵庫に入れてください。1週間のうちに、きんぴらと煮ものを2回ずつ作れます。
しいたけ
しいたけは、干すと香りとうまみが増えます。乾いていく途中で、実の中の酵素がはたらくからです。
この酵素が、うまみのもとになる成分と、干ししいたけの香りのもとを作ります。天日に当てるあいだに水が抜けるので、残った成分の割合も上がります。
干すときは、かさの裏を上に向けてざるに並べ、2日置いてください。かさの裏に並ぶひだに日が当たると、早く乾きます。厚みのあるものは、かさに十文字の切れ目を入れてから並べてください。
生のまま届いたしいたけは、半分を干して、残りの半分は石づきを落として凍らせてください。凍らせたものは1か月もちます。干したものは、保存袋に乾燥剤を入れておけば半年もちます。
軸は捨てずに残してください。石づきの先だけを切り落として、軸は縦に手で裂きます。裂くと繊維がほぐれて火が通りやすくなるので、炊き込みごはんや炒めものに使えます。
里芋
里芋は、品種でぬめりと煮くずれのしかたが分かれます。返礼品で並ぶ里芋は、大きく分けて3品種です。
- 土垂……いちばん多く出回る品種。ぬめりが強く、煮ころがしで形が残る
- 石川早生……小ぶりで皮がむきやすい。きぬかつぎ(皮ごと蒸す食べ方)へ
- 八つ頭……1個500gを超える。粉っぽくほくほくして、煮しめに向く
ぬめりがあると、煮汁がふきこぼれやすくなります。土垂で煮ものを作るなら、皮ごと10分ゆでてから皮をむき、水で洗ってぬめりを落としてください。ぬめりが残ったままだと、味も入りにくくなります。
きぬかつぎにするなら、洗ってから皮の真ん中に1周ぐるりと切れ目を入れて蒸します。竹串がすっと通るまで、15〜20分ほどです。切れ目から上の皮を引くと、皮がつるりと外れます。
ごぼう
秋に掘ったごぼうは、香りが強く残ります。春にまいて秋に掘るごぼうは、土の中で夏を越したものです。
育つ日数が長いぶん、香りのもとが根にたまります。この香りは皮のすぐ下に集まっているので、皮をむくと薄くなります。包丁の背か、丸めたアルミホイルで、表面を軽くこそげてください。土が落ちれば十分です。
泥は、皮の乾きを防ぎます。泥付きのごぼうなら、新聞紙に包んで日の当たらない床に立てておけば、1か月もちます。1kgで4本から5本ほどです。長いものは60センチあるので、半分に切ってから包んでください。
洗ってあるごぼうは表面が早く乾き、1週間ほどでしわが寄ります。ささがきにして凍らせておけば、豚汁やきんぴらに凍ったまま入れられます。1kgで、保存袋2枚ぶんです。
黒枝豆
丹波の黒枝豆が並ぶのは、10月上旬から2〜3週間です。黒枝豆は、正月の黒豆になる品種を、実が固まる手前で採ったものです。
そのまま畑に置けば、実が乾いて黒豆になります。枝豆として食べられるのは、粒がふくらんで、まだ皮が薄いあいだだけです。産地の丹波篠山市では、10月の初めに販売の解禁日があります。
粒は夏の枝豆より一回り大きく、3粒入りのさやは少なめです。中旬を過ぎると、薄皮が薄いピンクから紫に色づいてきます。上旬に採ったものはさっぱりした味で、下旬に採ったものは黒豆に近いこくが出ます。どの時期がよいかは、好みで選んでください。
ゆで時間は、夏の枝豆よりずっと長くなります。JA丹波ささやまの目安では、上旬のもので10分前後、中旬で15分、下旬で20分ほどです。粒が大きいぶん、中心まで火が通るのに時間がかかります。さやの両端をハサミで切ってからゆでると、切り口から塩気が入ります。
大根
秋冬の大根が出はじめるのは、10月の下旬です。夏にまいた種が、涼しくなってから太りはじめるからです。
10月の大根は、まだ寒さに当たっていません。大根が糖をためるのは霜が降りてからなので、甘みは11月から2月の大根に及びません。そのかわり、みずみずしく、辛みもおだやかです。
10月の大根は、サラダや大根おろしに使うと、みずみずしさが生かせます。おでんに使う大根は、11月まで待ってから申し込むと、煮くずれしにくいものが届きます。
大根は1本1kg前後で、5kg箱ならおよそ5本です。葉が付いたまま届いたら、その日のうちに根と葉を切り離してください。葉を付けたままにすると、葉が根の水を吸い上げ続けて、根がすかすかになります。切った葉は刻んで、じゃこと炒めると1品になります。
よくある質問
Q. 紅はるかと鳴門金時では、どちらが甘いですか?
紅はるかのほうが甘く出ます。農研機構の資料では、蒸した芋の糖度は紅はるかが24.8%、鳴門金時と同じ系統の高系14号が20.8%です。同じ品種でも、産地で寝かせた日数と焼き方で甘さは上下します。
Q. 原木のしいたけと菌床のしいたけは、値段のほかにどう違いますか?
いちばんの差は、育つ日数です。原木しいたけは林の中で数か月かけて育ち、菌床しいたけは温度を保った部屋で2〜3か月で採れます。原木しいたけの香りが強いのは、育つ日数が長いぶん、香りのもとが実の中にたまるからです。菌床しいたけは形がそろっていて、1年じゅう手に入ります。
Q. れんこんの穴の中が黒くなっていました。食べられますか?
れんこんは泥の中で育つので、穴に泥が残って黒く見えることがあります。この泥は、切って水に通せば落ちます。表面まで茶色くなっているのは、切り口が空気に触れて色づいたためで、味は落ちていません。
Q. 黒枝豆は、ふつうの枝豆より寄付額が高いですか?
黒枝豆の寄付額は、ふつうの枝豆より高めです。畑で育てる日数が長く、収穫できる期間も10月上旬から2〜3週間に限られるからです。粒が大きいぶん、同じ1kgでもさやの数は少なくなります。
Q. 里芋の八つ頭は、どう切りますか?
八つ頭は1個500gを超えるので、まず包丁で大きく割ってください。親芋の周りに子芋が付いたかたまりになっていて、くぼみに刃を入れると子芋が手で外れます。外してから皮をむいて、煮しめに使います。
まとめ
- 10月に予約しておく返礼品はない。次の月に白菜の締切が来る(年内着)
- さつまいもの品種は、加熱後の口あたりで選ぶ。焼き芋なら紅はるか
- シルクスイートは筋が細く、つぶす料理でざらつきが残らない
- れんこん3kgは6〜8本。きんぴらと煮もの以外に3つ、先に決めておく
- しいたけは干すと香りとうまみが増える。かさの裏を上にして2日
- 里芋は土垂・石川早生・八つ頭でぬめりと煮くずれが分かれる
- 丹波の黒枝豆は10月上旬から2〜3週間。ゆでるのは上旬10分前後・中旬15分・下旬20分ほど
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
10月の申し込みで、迷いやすいところ
表とカードでは書ききれない、締切の理由や選び分けをまとめています。
- 黒枝豆の返礼品は、10月の上旬に届くか下旬に届くかで味が変わります
丹波の黒枝豆は、10月上旬から2〜3週間しか採れません。上旬はさっぱり、中旬はもっちり、下旬は黒豆に近いこくと、同じ畑でも採る時期で味とゆで時間が変わります。返礼品のページで発送時期を選ぶときの見方まで。 - 里芋の返礼品は、大きさがそろっていなくても普通です
ふるさと納税の里芋は、大小の混ざった箱で届くことがよくあります。1つの株から大きさの違う芋が採れるためです。届いた日の分け方と使い分け、申し込む前にページで見る言葉まで。 - さつまいもの返礼品は、掘りたてが甘いとはかぎりません
ふるさと納税のさつまいもは、品種だけでなく、産地で寝かせた日数と家での焼き方でも甘さが変わります。商品ページの「貯蔵」「熟成」の見分け方と、掘りたてが届いたときの置き場所、焼き方まで。 - 冬野菜の返礼品は、鍋を前提にした量で届きます
丸ごとの白菜2玉と大根5本は、野菜室に入りません。0度から10度の置き場を家の中で数えて箱の重さを決める方法と、受け取る日の選び方をまとめました。
10月に見るものを、1つの表で
| もの | ひと言 |
|---|---|
| さつまいも | 紅はるかはねっとり、シルクスイートはなめらか、鳴門金時はほくほく |
| れんこん | 旬は10月から冬までです。3kgで6〜8本ほど届きます |
| しいたけ | 原木のものは林で数か月、菌床のものは部屋で2〜3か月かけて育ちます |
| 里芋 | 大小が混ざって届いたら、握りこぶし・鶏卵・ピンポン玉の3つに分けると使い道が決まります |
| ごぼう | 秋に掘ったものは香りが強く残ります。泥付きなら床で1か月 |
| 黒枝豆 | 丹波の黒枝豆が並ぶのは、10月上旬から2〜3週間です。採る時期で味とゆで時間が変わります |
| 大根 | 秋冬の大根が出るのは10月の下旬からです。1本1kg前後です |
ほかの月と、ほかのカレンダー
ふるさと納税の決まりは、年ごとに見直されます。控除の上限額も、返礼品として出せる品の 基準も、去年と同じとはかぎりません。申し込む前に、自治体と、さとふる・楽天ふるさと納税 などの申込サイトの記載を確かめてください。