9月ごろに旬を迎える秋の味覚の野菜を、ふるさと納税の返礼品(寄付のお礼に届く品)から紹介します。
さつまいもは、掘りたてより少し置いたもののほうが甘い野菜です。里芋とれんこんも同じ時期に掘り取りが始まり、北海道のかぼちゃも加わります。夏から続くなすは、9月からは秋なすと呼ばれます。
土の中で育つ野菜は日持ちが長めです。さつまいもと里芋は冷蔵庫に入れず、日の当たらない、風の通る涼しい場所に置いてください。れんこんは切り口から乾くので、包んで冷蔵庫に入れます。
9月に予約しておく返礼品
9月に予約しておく返礼品はありません。野菜の先行予約(採れる前に申し込んでおく受付)には締切の日付がなく、枠が埋まった時点で受付が終わります。
前もって申し込む野菜は、春から夏に届く3つに限られます。申し込む時期は、北海道のとうもろこしが5月から6月、アスパラガスが2月から3月、淡路島の新玉ねぎが1月から2月です。
このあと申し込む時期に気をつけたいのは、11月の白菜です。大みそかまでに受け取りたい白菜は、11月中に申し込んでください。
9月に旬を迎える野菜
| もの | ひと言 |
|---|---|
| さつまいも | 掘って1〜2か月置いたものが甘い |
| 里芋 | 泥付きは涼しい場所で1か月。皮ごとゆでる |
| れんこん | 新れんこんは皮が薄く、色が白い |
| かぼちゃ | 北海道のものが採れる。へたの乾きを見る |
| なす | 秋なすは皮がやわらかく、種が少ない |
| しいたけ | 秋の原木ものは香りが強い |
さつまいも
さつまいもが甘くなるのは、掘ってから1〜2か月たったころです。掘りたての芋は、中身の多くがでんぷんです。
でんぷんそのものに甘みはありません。さつまいもが甘くなるのは、置いているあいだと、焼いているあいだの2回です。
置いているあいだは、芋の中の酵素がでんぷんを切り分けます。切り分けられたでんぷんはショ糖になるので、置いた日数のぶんだけ糖が増えます。この置く期間が、1〜2か月です。
焼いているあいだは、実の中の酵素がでんぷんを麦芽糖へ分解します。麦芽糖がよくできるのは、芋の中が65〜70度あたりのときです。70度前後を超えると、酵素は熱で少しずつはたらかなくなります。電子レンジで一気に加熱するより、石焼きや低い温度のオーブンでゆっくり火を通したほうが甘く仕上がります。
商品ページで探す言葉は、「新芋」ではなく「貯蔵」と「熟成」です。「新芋」は掘りたての芋です。芋を長く置くには、掘ったときの傷をふさぐ処理が要ります。産地では、掘ったあとの芋を30度前後で湿度の高い部屋に数日入れて、傷口にコルクのような層を作ります。1〜2か月置いてから送る芋は、この処理を済ませたものです。
家での置き場所は、暖房の入らない10〜15度くらいの部屋にしてください。真冬は冷えすぎに注意が要ります。さつまいもは10度を下回ると身がいたみ、中が黒ずみます。1本ずつ新聞紙に包んで、段ボール箱に立てて入れてください。5kgなら、Lサイズで15本前後、Mサイズで25本前後です。
9月に頼んだら、まだ置いていないものが届きませんか
届くことがあるので、商品ページの言葉を確かめてください。「置いてから発送」「甘みがのってから発送」と書いてあれば、産地で寝かせてから送っています。「新芋」「掘りたて」とだけ書いてある芋は、届いてから家で置いてください。
里芋
里芋は、皮をむく前に丸ごとゆでてください。生のまま皮をむくと、手がかゆくなるからです。
皮の下には、シュウ酸カルシウムという細かい針のような結晶があり、この結晶が手の皮膚に刺さります。泥を洗い落としたら、皮ごと10分ほどゆでて、冷ましてから手で皮をむいてください。ゆでた皮はつるりとむけるので、生の皮を指でこすらずに済み、かゆみが出にくくなります。むいた芋は水で洗って、ぬめりを落としてください。
里芋の返礼品には、泥付きと洗ってあるものの2つがあります。泥が皮の乾きを防ぐので、泥付きの里芋は、日の当たらない、風の通る涼しい場所で1か月ほど保存できます。洗ってある里芋は、1週間ほどで皮にしわが寄ってきます。
届いた日にまとめてゆで、むいた芋を保存袋に入れて凍らせておくと、汁ものにそのまま入れられます。
れんこん
9月に並ぶ新れんこんは、皮が薄く色が白いのが目印です。泥の中で育つ日数が短いので、皮にまだ色が付ききっていません。
新れんこんはえぐみも少ないので、先の節ならそのまま薄切りにして使えます。酢水にさらさなくても、切ってすぐ使えば白いままです。
切って置いておくと、切り口が茶色く色づきます。れんこんに含まれるポリフェノールが空気に触れて色が変わったもので、味は落ちていません。色が気になるなら、切ったあと酢を落とした水に5分つけてください。鉄の包丁よりセラミックの包丁で切ったほうが、色づきにくくなります。
3kgで、およそ6本から8本です。ここでいう1本は、切り分けられた1節のことです。れんこんは切り口から乾くので、届いたら1本ずつラップで包んで野菜室に入れてください。保存の目安は、丸ごとで1週間、切ったものは2〜3日です。
かぼちゃ
かぼちゃの食べごろは、へたの乾き具合で分かります。実が熟すと、へたに水が送られなくなり、へたの周りからひび割れて乾いていくからです。
へたが緑のままのかぼちゃは、まだ甘みが上がりきっていません。日の当たらない床に置いて、へたが茶色く乾くまで待ってください。丸ごとなら、1か月ほど保存できます。
9月に並ぶかぼちゃは、北海道の畑のものが中心です。えびす南瓜は1玉1.5〜2kgで、皮が濃い緑です。坊ちゃん南瓜は1個400〜500gで、電子レンジで丸ごと火を通せます。2人暮らしなら、切り分けずに使いきれる坊ちゃん南瓜を選ぶと、手間が少なく済みます。
包丁を入れたら、種とわたをスプーンでかき出し、切り口にラップをしてから冷蔵庫に入れてください。切ったかぼちゃは、3〜4日で使い切ります。
なす
秋なすは、皮がやわらかく種が少なくなります。夏より日照の時間が短くなり、実がゆっくり育つからです。
ゆっくり育つあいだ、皮の繊維は薄いままです。種のもとになる部分も育ちきらないので、切ったときの断面が白く残ります。この時期のなすは、焼いても煮ても口当たりがそろいます。
そのかわり、秋なすは夏のなすより実の水分が多く、油を吸いやすくなります。揚げびたしにするなら、切り口に薄く粉をふってから揚げてください。粉をふると、吸う油の量が減ります。
2kgで、およそ20本です。1本ずつ新聞紙で包んで冷蔵庫に入れれば、1週間もちます。
しいたけ
秋の原木しいたけは、香りが強く出ます。しいたけの育て方には原木と菌床の2つがあり、原木しいたけは林の中で数か月かけて育つからです。
原木栽培では、切り出したクヌギやコナラの丸太に菌を植えて、林の中に立てて育てます。温度も湿り気も外の天気しだいなので、かさが開くまでに数か月かかります。菌床栽培は、おがくずと米ぬかを固めたブロックに菌を植えて、温度を保った部屋で育てる方法です。菌床しいたけは2〜3か月で採れるので、1年じゅう出荷が可能です。
秋の林は、昼と夜の温度差が大きくなります。原木しいたけがゆっくり育つあいだに、香りとうまみのもとが実の中にたまっていきます。
生のまま冷蔵庫に入れると、3〜4日でかさの裏が茶色くなります。届いた日に、軸の根元にある、丸太に付いていたかたい部分を切り落としてください。この部分を石づきといいます。かさと軸を分けて、洗わずに保存袋に入れて凍らせます。汚れは、ぬらしたふきんで軽くふき取れば十分です。
よくある質問
Q. 「貯蔵」と書いてあるさつまいもは、古いという意味ですか?
「貯蔵」は、その年に掘った芋を、産地で1〜2か月置いてから送るという意味です。前の年の芋ではありません。置いているあいだに、芋の中の酵素がでんぷんをショ糖に変えるので、芋が甘くなります。
Q. さつまいもを冷蔵庫で保存してはいけないのですか?
丸ごとのさつまいもは、冷蔵庫に入れないでください。10度を下回る場所に置くと、中が黒ずみます。丸ごとのものは新聞紙に包んで、日の当たらない、暖房の入らない部屋に置きます。切ったものだけは、切り口にラップをして冷蔵庫に入れ、2〜3日で使い切ってください。
Q. 里芋の泥を、先に全部洗ってしまってもよいですか?
洗った里芋は、1週間ほどで皮にしわが寄ります。1か月かけて食べるなら、泥を付けたまま置いて、使うぶんだけ洗ってください。付いている泥が、皮の乾きを防ぎます。
Q. しいたけを凍らせると、味は落ちませんか?
凍らせると、うまみはむしろ湯に出やすくなります。実の中の水が凍って氷の粒になり、その粒が細胞のかべを内側からこわすからです。かべがこわれた細胞からは、煮たときに中身が湯へ出ていきます。凍らせたしいたけは、凍ったまま鍋に入れて、1か月ほどのあいだ食べられます。
Q. 秋なすの寄付額は、夏のなすより高くなりますか?
夏から同じページで続けて出している産地が多く、寄付額はほぼ同じです。夏のなすとの差は実の中身にあり、秋なすは皮がやわらかく種が少なくなります。
まとめ
- 9月に予約しておく返礼品はない。気にする締切が来るのは、11月の白菜
- さつまいもは掘ってから1〜2か月で甘みがのる。「貯蔵」「熟成」の表記を見る
- 焼くなら、芋の中の65〜70度あたりをゆっくり通す。石焼きや低い温度のオーブンが向く
- 里芋は皮ごと10分ゆでてからむく。生の皮に触れないので、手がかゆくなりにくい
- 新れんこんは皮が薄く白い。3kgで6〜8本、包んで野菜室へ
- かぼちゃの食べごろは、へたが茶色く乾いたとき
- 秋なすは皮がやわらかく種が少ない。原木しいたけは秋に香りが強く出る
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
9月の申し込みで、迷いやすいところ
表とカードでは書ききれない、締切の理由や選び分けをまとめています。
- 黒枝豆の返礼品は、10月の上旬に届くか下旬に届くかで味が変わります
丹波の黒枝豆は、10月上旬から2〜3週間しか採れません。上旬はさっぱり、中旬はもっちり、下旬は黒豆に近いこくと、同じ畑でも採る時期で味とゆで時間が変わります。返礼品のページで発送時期を選ぶときの見方まで。 - 里芋の返礼品は、大きさがそろっていなくても普通です
ふるさと納税の里芋は、大小の混ざった箱で届くことがよくあります。1つの株から大きさの違う芋が採れるためです。届いた日の分け方と使い分け、申し込む前にページで見る言葉まで。 - さつまいもの返礼品は、掘りたてが甘いとはかぎりません
ふるさと納税のさつまいもは、品種だけでなく、産地で寝かせた日数と家での焼き方でも甘さが変わります。商品ページの「貯蔵」「熟成」の見分け方と、掘りたてが届いたときの置き場所、焼き方まで。 - ふるさと納税の新米、9月に探すともう遅い。先行予約の見方と、産地別の届く時期カレンダー
ふるさと納税の新米は、届く時期が産地で1か月半ずれます。九州は8月に着き、北海道は10月に着きます。人気の自治体は収穫前に締めるので、探すのは8月です。先行予約は3つの型に分かれます。
9月に見るものを、1つの表で
| もの | ひと言 |
|---|---|
| さつまいも | 掘ってから1〜2か月置いたほうが甘くなります |
| 里芋 | 旬は9月から12月です。泥付きは風の通る涼しい場所で1か月ほどもちます |
| れんこん | 新れんこんが並びます。皮が薄く、先の節は生でも食べられます |
| かぼちゃ | 北海道のものが9月に採れます。切ったら3〜4日で使い切ります |
| なす | 秋なすは皮がやわらかく、種が少なくなります |
| しいたけ | 秋の原木しいたけは香りが強く出ます。石づきを落として凍らせます |
ほかの月と、ほかのカレンダー
ふるさと納税の決まりは、年ごとに見直されます。控除の上限額も、返礼品として出せる品の 基準も、去年と同じとはかぎりません。申し込む前に、自治体と、さとふる・楽天ふるさと納税 などの申込サイトの記載を確かめてください。