ふるさと納税で丹波の黒枝豆を探すと、同じ町の同じ黒枝豆なのに、ページがいくつも並んでいることがあります。量の違いだけかと思って開くと、「仲摘み」「晩摘み」「収穫時期を選べる」と書いてあり、どれを選べばよいか迷います。
仲摘みと晩摘みの違いは、発送の時期が少しずれるだけに見えるかもしれません。けれども黒枝豆は、10月の上旬に採った豆と下旬に採った豆とで、味も食感もゆで時間も変わります。
産地のJA丹波ささやまは、10月上旬の豆を「さっぱりとした爽やかな甘さ」と説明しています。中旬は「甘みが増しもっちり」、下旬は「濃厚な甘さと黒豆の風味」です。ゆで時間の目安も、上旬の10分前後から下旬の20分程度まで延びます。
さっぱりした甘さなら上旬、甘みともっちりした食感なら中旬、こくとほくほくした食感なら下旬を選んでください。返礼品(寄付のお礼に届く品)のページでは、発送の時期の欄で、どの時期の豆が届くかを確かめます。「仲摘み」は10月中旬、「晩摘み」は10月下旬に採った豆のことです。
この記事はこんな方に向けて書いています
- 黒枝豆の返礼品で、発送の時期を選ぶ欄があって迷っている
- 「仲摘み」「晩摘み」が何を指すのか知りたい
- 届いた黒枝豆を、何分ゆでればよいか分からない
黒枝豆は、もとは何の豆?
採る日が遅いほど味が黒豆に近づくのは、黒枝豆がもともと黒豆になる豆だからです。
黒枝豆は、正月の煮豆に使う黒大豆「丹波黒」を、実が乾く前に採ったものです。「黒枝豆」という名前の品種があるわけではありません。
大豆を畑に置いたままにしておくと、さやの中で実が乾いて固くなります。乾ききったものが、袋で売っている黒豆です。まだ実がふくらんでみずみずしいうちに採れば、枝豆として食べられます。
ふつうの枝豆も、同じように大豆をみずみずしいうちに採ったものです。ただ、夏の枝豆は、枝豆として食べるために作られた品種です。丹波黒は黒豆にするための品種なので、育つ日数が長く、粒も大きくなります。
JA丹波ささやまによると、丹波篠山の黒大豆は、ほかの黒豆と比べても成熟までさらに1か月長くかかります。夏の枝豆は7月から8月に出回りますが、黒枝豆は10月にならないと採れません。品種そのものが、育つのに長くかかるからです。
丹波の黒枝豆が採れるのは、10月上旬から2〜3週間だけです
丹波篠山の黒枝豆が採れるのは、10月上旬から2〜3週間です。JA丹波ささやまは、この期間を収穫に向く時期としています。
期間が短いのは、黒枝豆が、黒豆になる途中の豆だからです。10月上旬より前は、実がまだ十分にふくらんでいません。10月の終わりを過ぎると、実が乾きはじめて黒豆に近づいていきます。枝豆として食べられるのは、そのあいだの2〜3週間だけです。
丹波篠山市が黒枝豆の「販売解禁日」を設けているのは、さやの中の実が充実しはじめる10月の初めです。市内では、解禁日までは売らない・買わないのが基本とされています。
解禁日の日付は年ごとに違います。下で紹介する返礼品も、発送が始まるのは10月に入ってからです。
夏の枝豆みたいに、2か月くらい出回るものだと思っていました
丹波の黒枝豆が採れるのは、10月上旬から2〜3週間です。短いですが、その2〜3週間のあいだにも、畑の豆は大きくなって、味が黒豆に近づいていきます。
同じ畑の豆でも、採る日で味が変わります
2〜3週間のあいだにも、豆は畑で育ち続けています。採る日が後になるほど、豆は大きく、味は黒豆に近づきます。
JA丹波ささやまの説明をもとに、時期ごとに並べました。
| 採る時期 | 味と食感 | 豆の見た目 | ゆで時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 10月上旬 | さっぱりした爽やかな甘さ。歯ごたえがある | 緑が鮮やか | 10分前後 |
| 10月中旬 | 甘みが増して、もっちりする | 粒が大きくなる。薄皮が薄いピンクや薄紫に色づきはじめる | 15分程度 |
| 10月下旬 | こくが強く、黒豆の風味が出る。ほくほくする | さやが黄色っぽくなり、豆が紫〜黒に近づく。粒がいちばん大きい | 20分程度 |
産地の農家は、下旬の豆の食感を栗のようなほくほく感にたとえています。
どの時期がいちばんおいしいという決まりはありません。上旬のさっぱりした味が好きな人もいれば、下旬のこくを待つ人もいます。どの味で食べたいかで選んでください。
薄皮の紫色は、熟していく途中の色
10月の中旬を過ぎると、豆の薄皮が薄いピンクや薄紫に色づいてきます。下旬には、さやも黄色っぽくなります。どちらも、豆が熟して黒豆になっていく途中の色です。
産地の農家によると、薄皮の色は、ぶどうやなすの皮と同じアントシアニンという色素から来ています。黒豆の黒い色も、この色素です。
薄皮が紫だと、傷んでいるのかと思って捨てそうです
紫色は、黒枝豆ではよく出る色です。傷んでいるかどうかは、さやの張りで見ます。しわが寄って、押すとへこむものは、中の豆も傷みはじめています。
発送時期の書き方は3通り
採る時期で味と食感が決まるなら、申し込むときに時期を選びたくなります。黒枝豆の返礼品のページは、発送の時期の書き方で3つに分かれます。
1つめは、時期を選べるページです。申し込むときに、10月の上旬・中旬・下旬のどれで送ってもらうかを選びます。初摘み・仲摘み・晩摘みから選べる丹波黒枝豆(500g×2・4・8袋)は、初摘み・仲摘み・晩摘みの3つから選べます。量は500gの袋が2袋・4袋・8袋の3通りです。晩摘みは11月上旬に届くこともあります。
2つめは、ページごとに時期が決まっているものです。
「初摘み」「仲摘み」「晩摘み」は、摘む時期を指す言葉です。初摘みは10月上旬、仲摘みは10月中旬、晩摘みは10月下旬に採って送ります。
仲摘みの丹波篠山黒枝豆(さやのみ・1kg×2袋)は、仲摘みの豆をさやだけにして、1kgずつ2袋で送るページです。10月の半ばから下旬にかけての発送予定日がページに書いてあります。同じ丹波篠山市の出品者は、初摘みと晩摘みのページも別に出しています。
このページは2kgと量が決まっていて、寄付額も高めです。量より、中旬の豆を確実に受け取りたい人に向いています。1kgで足りる人には多めです。
3つめは、「10月発送」「10月から順次発送(受付の順に送ること)」とだけ書いてあるページです。この場合、上旬・中旬・下旬のどれが届くかを、申し込む側は選べません。
枝付きの丹波黒枝豆(京丹波町・1kgの束×3束)がこの型です。京都府京丹波町の丹波黒を枝付きのまま、1kgの束を3束で送ります。発送は10月下旬からの受付順で、届く時期は選べません。
食べたい味と、選ぶ時期
時期を選べるページで迷ったら、どんな味の豆を食べたいかから決めてください。
| 食べたい味 | 選ぶ時期 | ページに書いてある言葉の例 |
|---|---|---|
| さっぱりした甘さ | 上旬 | 初摘み |
| 甘みともっちりした食感 | 中旬 | 仲摘み |
| こくとほくほくした食感 | 下旬 | 晩摘み、完熟 |
迷ったら中旬です。 中旬の豆の味は、上旬のさっぱりした味と、下旬のこくのあいだにあたります。
上旬と下旬の両方を食べてみたいなら、時期を分けて2回申し込んでください。上旬の分と下旬の分は、別々の箱で届きます。
枝付きとさやのみでは、もつ日数が違います
発送の時期のほかにページで分かれるのが、枝付きかさやのみかです。
枝付きのほうが、さやのみより長くもちます。 キッコーマンの料理の解説も、枝から外したものに比べて、枝付きの枝豆のほうが長持ちするとしています。
そのかわり、枝付きの表示の重さには枝の分も入っています。たとえば枝付き3kgと書いてあっても、豆だけの重さは3kgより少なめです。届いた日には、さやをはさみで枝から切り取る手間もかかります。
黒枝豆は、できれば届いた日にゆでてください。その日にゆでられるなら、さやのみで足ります。1日あきそうなら、長くもつ枝付きのほうが安心です。上で紹介した京丹波町のページは、枝付きで届きます。
枝付きの3kgは量が多いので、家族で一度に食べきれないなら、半分は届いた日に冷凍してください。やり方は下の「届いた日にやること」に書いています。
9月に届く「黒枝豆」は、別の品種のことがあります
「黒枝豆」で探すと、9月に届くページや、10月より前に発送するページも出てきます。
黒大豆の枝豆には、丹波黒より早く採れるように改良された早生の品種もあるからです。丹波篠山の食料品店の説明では、早生の黒枝豆は、正月の黒豆にする丹波黒に比べて粒がやや小さく、黒い色が薄いものです。味もあっさりしています。
丹波黒の枝豆を食べたいなら、ページの品種名と発送月を見てください。品種が「丹波黒」で、発送が10月のものが、ここまで説明してきた黒枝豆です。丹波黒は丹波篠山市のほか、京都府の京丹波町などでも作られています。
申し込みは、発送の月より前に済ませます
楽天で黒枝豆の返礼品を探すと、「先行予約」「早期予約」と書いたページが並びます。先行予約は、採れる前に申し込んでおく受付のことです。
「数量限定」と書いたページは、用意した量がなくなった時点で受付が終わることがあります。10月に入ってから申し込むと、上旬や中旬の受付がもう閉じているかもしれません。
時期を選んで申し込みたいなら、発送が始まる10月より前に済ませてください。
ゆで時間の目安
黒枝豆を夏の枝豆と同じ5分ほどでゆでると、豆の芯が固いまま残ります。JA丹波ささやまが出している目安では、黒枝豆のゆで時間は上旬で10分前後、中旬で15分程度、下旬で20分程度です。
下旬ほど長くなるのは、豆が大きく、実も締まってきて、中心まで火が通りにくくなるからです。
どの目安を使うかは、ページに書いてある時期で決めます。仲摘みなら中旬の豆なので、下旬に届いても15分程度です。時期の書いていないページなら、届いた日付が上旬・中旬・下旬のどれかで決めてください。
丹波篠山市の観光サイトでは、ゆで方を次のように説明しています。
- さやのみ500gに対して、水2.5〜3リットル、塩100〜120g
- 湯が沸いたら豆を入れて、時期に合わせた時間ゆでる
塩の量は多く見えますが、これはゆで湯に入れる量で、豆に全部しみこむわけではありません。
時間は目安なので、最後は1粒食べて確かめてください。豆の芯に固さが残っていたら、あと2〜3分ゆでます。
届いた日にやること
黒枝豆は、できれば届いた日にゆでます。枝豆は採ったあとも、さやの中で豆の甘みが減っていくからです。
その日に食べきれない量は、固めにゆでて冷凍します。観光サイトの説明では、冷凍するぶんは2〜3分だけゆで、冷ましてから冷凍用の袋へ入れます。食べるときは、凍ったまま塩を入れた湯で10分ほどゆでてください。
キッコーマンの解説によると、塩ゆでした枝豆を冷凍すれば1か月ほどもつそうです。
枝付きで届いたら、さやをはさみで枝から切り取ってからゆでます。
よくある質問
Q. 黒枝豆と、ふつうの枝豆は品種が別なのですか?
はい。もとになる大豆が、夏の枝豆とは別の品種です。黒枝豆は、正月の黒豆にする黒大豆の丹波黒を、実が乾く前に採ったものです。「黒枝豆」という名前の品種はありません。粒が大きく、ゆでるのにも10分から20分ほどかかります。
Q. 仲摘みと晩摘みでは、どちらが甘いですか?
甘みの濃さでいえば晩摘みです。JA丹波ささやまは、10月下旬の豆を「濃厚な甘さと黒豆の風味」と説明しています。ただ、晩摘みは黒豆に近いこくも強くなります。こくとほくほくした食感まで欲しいなら晩摘み、甘みにもっちりした食感を合わせたいなら仲摘みです。さっぱりした甘さが好きなら、上旬の初摘みを選んでください。
Q. 豆の薄皮が紫色でした。食べられますか?
食べられます。10月の中旬を過ぎると、黒枝豆の薄皮は薄いピンクや薄紫に色づきます。黒豆の黒と同じ色素による色です。
Q. ふつうの枝豆と同じ5分ほどでゆでてもよいですか?
5分では、豆の芯に固さが残ります。目安は、上旬で10分前後、中旬で15分程度、下旬で20分程度です。最後は1粒食べて確かめてください。
Q. 届いた日にゆでられないときは、どうすればよいですか?
2〜3分だけゆでて冷凍しておけば、食べる日に凍ったまま10分ほどゆで直せます。届いてからゆでるまでに1日あきそうだと先に分かっているなら、申し込むときに枝付きを選んでおくと安心です。
Q. 冷凍の黒枝豆の返礼品もありますか?
あります。ただ、冷凍で届くものは、ふつう採る時期を選べません。
まとめ
- 黒枝豆は、正月の黒豆にする丹波黒を、実が乾く前に採ったもの
- 丹波篠山で採れるのは、10月上旬から2〜3週間だけ
- さっぱりした甘さなら上旬、甘みともっちりした食感なら中旬、こくとほくほくした食感なら下旬。迷ったら中旬
- ゆで時間は上旬で10分前後、中旬で15分程度、下旬で20分程度。目安はページに書いてある時期で決める
- できれば届いた日にゆでる。1日あきそうなら、長くもつ枝付きのほうが安心
- 時期を選んで申し込みたいなら、発送が始まる10月より前に
10月に届くほかの野菜と並べて見るなら、10月の旬の野菜へ。
この記事で挙げたものを、もう一度並べます。
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
この話に出てきた返礼品を、まとめて見る
- 10月の野菜
白菜は1玉2〜3kg、じゃがいもは10kg箱で届きます。野菜の多くは、旬の月に申し込んでも間に合います。申し込む月を考える前に、届いた野菜の置き場所を決めてください。
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