11月ごろに旬を迎える秋の味覚の野菜を、ふるさと納税の返礼品(寄付のお礼に届く品)から紹介します。
野菜の申し込みに締切がある月は、1年で11月だけです。年が明ける前に白菜を受け取りたいなら、11月中に申し込んでください。
大根とねぎは、霜に当たって甘みがのりはじめます。ごぼう・れんこん・里芋・にんじんは、掘り取りの盛りです。ほうれん草は、寒さに当てた寒締めのものが出はじめます。鍋の材料が一度にそろうので、冷蔵庫の置き場所を先に空けておいてください。
11月に予約しておく返礼品
白菜
大みそかまでに受け取りたい白菜は、11月中に申し込んでください。12月に申し込むと、年内発送の枠に入れないことがあります。
12月には、寄付の申し込みが集中します。ふるさと納税は、1月1日から12月31日までの寄付が、その年ぶんの扱いです。そのため、寄付をしそびれていた人が12月に一斉に申し込みます。
自治体は、入金を確かめてから農家に数を伝え、収穫と箱詰めを頼みます。そのあと伝票を作り、運送会社に集荷を頼みます。この段取りに、数日から2週間かかります。12月の半ばに申し込んだ時点で、年内発送の枠はすでに埋まっています。運送会社も、年末は便が混みます。冷蔵で運べる数には限りがあり、生鮮の品から後回しにされます。
白菜は1玉2〜3kgで、大きいものは直径25センチ・長さ35センチほどです。丸ごと野菜室に入れると、1玉で底の面積を使い切ります。届いた日に半分を切り分け、ざく切りにして保存袋に入れて凍らせてください。残りの半分は、切り口に新聞紙を当てて、立てたまま冷蔵庫に入れます。寝かせて置くと、重みで下側の葉がつぶれます。
12月に申し込んだら、寄付はその年ぶんになりませんか
寄付は、12月31日までに決済が済んでいればその年ぶんになります。年をまたぐことがあるのは、品物が届く日のほうだけです。寄付がその年ぶんになることと、品物が年内に届くことは別の話です。年内の鍋に間に合わせたいなら、11月中に申し込む品を決めてください。
白菜の締切は、年内発送の枠が埋まるという意味の締切です。先行予約(採れる前に申し込んでおく受付)とは関係がありません。先行予約の受付がある野菜は3つです。申し込む時期は、北海道のとうもろこしが5月から6月、アスパラガスが2月から3月、淡路島の新玉ねぎが1月から2月です。
11月に旬を迎える野菜
| もの | ひと言 |
|---|---|
| 白菜 | 年内に受け取るなら11月中に申し込む |
| 大根 | 霜に当たって甘みがのる。1本1kg前後 |
| ねぎ | 泥付きは土に埋めると1か月 |
| ごぼう | 切り方で歯ざわりが分かれる |
| れんこん | 薄切り2分と乱切り15分で歯ざわりが変わる |
| ほうれん草 | 寒締めが出はじめる |
| にんじん | 冬にんじんの出はじめ |
| 里芋 | 掘り取りの終わり。八つ頭なら親芋も届く |
白菜は、ひとつ前の節で紹介しました。ここからは、残りの7つを紹介します。
大根
大根おろしの辛さは、おろし方で調整できます。辛みのもとは、切ったりすりおろしたりして大根の細胞がこわれたときに作られるからです。
こわれる細胞が多いほど、辛みは強く出ます。おろし金に強く押しつけて速く動かすと、細胞が細かくくだけて辛くなります。力を抜いて円を描くようにゆっくり動かせば、辛みはおだやかです。
辛みを弱めたいときは、おろしてから5分置いてください。辛みのもとは空気に触れると飛んでいくので、置いた時間のぶんだけ辛みがやわらぎます。
11月に霜が降りはじめると、大根は凍らないように、根にためたでんぷんを糖へ分解します。糖の溶けた水は、真水より凍りはじめる温度が低いからです。こうして増えた糖が、そのまま甘みになります。1本1kg前後で、5kg箱ならおよそ5本です。
ねぎ
泥付きのねぎは、土に埋めておくと1か月もちます。土に埋めると、畑で育っていたときと同じ状態に戻せるからです。
プランターか庭の土に斜めの溝を掘って、ねぎの白いところが隠れるまで埋めてください。緑の葉は外に出しておきます。使うぶんだけ抜けば、切り口ができないので、残りのねぎは傷みません。
土がない家では、新聞紙で包んでベランダの日陰に立てておいてください。長いものは70センチあるので、半分に切ってから包みます。1kgで、5〜6本です。
11月のねぎは、霜に当たって甘みがのりはじめます。白いところに糖がたまるので、11月からは焼くだけで甘みが出ます。刻まずに長さ4センチに切って、フライパンで転がしながら焼いてください。
ごぼう
ごぼうは、切り方で歯ざわりが分かれます。ごぼうの繊維は縦に走っていて、刃を当てる向きによって、断たれる繊維の長さが決まります。
- ささがき……繊維を斜めに断つ。表面が広く、味が入りやすい。きんぴら、豚汁
- せん切り……繊維に沿う。歯ごたえが残る。サラダ、かき揚げ
- 乱切り……太いまま。中まで火が通るのに時間がかかる。煮もの、筑前煮
1kgで、およそ4本から5本です。届いた日に半分をささがきにして、水にさらさずに保存袋に入れて凍らせてください。凍ったまま、豚汁にもきんぴらにも入れられます。1kgで、保存袋2枚ぶんです。
水にさらすと、アクといっしょに香りも抜けます。切ったらそのまま鍋に入れると、香りが残ります。
れんこん
れんこんは、火を通す長さでシャキシャキにもほくほくにもなります。れんこんの中のでんぷんは、熱と水で糊のようになるからです。
薄く切って2分ゆでるだけなら、でんぷんはほとんど変化しません。細胞の壁がそのまま残るので、シャキシャキした歯ざわりになります。厚く切って15分煮ると、でんぷんが水を含んでふくらみ、細胞のあいだを埋めます。15分煮たれんこんは、ほくほくした口あたりです。
同じ1本でも、切る厚さと煮る時間で、使い道が2つに分かれます。酢のものやサラダなら薄切りで2分、煮ものや筑前煮なら乱切りで15分です。
11月のれんこんは、冬に向けてでんぷんが増えていきます。3kgで、およそ6本から8本です。泥付きは節のままで届くので、切り分けずに1本ずつラップで包んで冷蔵庫に入れてください。丸ごとなら1週間もちます。
ほうれん草
11月から、寒締めのほうれん草が出はじめます。寒締めは、ハウスで大きくしたあと、外の冷たい空気を入れて株を1〜2週間さらす育て方です。
葉の中の水が凍ると、細胞がこわれます。そこでほうれん草の株は、たくわえたでんぷんを糖へ分解して水に溶かします。糖の溶けた水は、真水より凍りはじめる温度が低いからです。こうして増えた糖が、口に入れたときの甘みになります。
寒締めかどうかを見分ける手がかりは、葉の形です。寒さに当てた株は縦に伸びるのをやめて、地面に広がるように厚く育ちます。商品写真で葉が平らに見えるものは、ハウスの中だけで育ったほうれん草です。
1kgで3〜4束です。生のままだと3〜4日で葉がしおれるので、届いた日に半分をゆでてください。ゆでたら水気を絞り、小分けにして凍らせます。
にんじん
洗って出荷されたにんじんは、皮がほとんど落ちています。産地では、掘ったにんじんの表面を洗浄機でこすってから箱に詰めるからです。
家でピーラーを当てると、皮の下の実を削ることになります。香りの成分は表面に近いところに多いので、削るほど香りが薄くなります。汚れは、たわしでこするだけで十分です。
11月は、冬にんじんの出はじめです。5kg箱でおよそ30本、1本は150gほどです。泥付きのものは新聞紙で包んで、暖房の入っていない場所に立てておけば1か月もちます。
葉が付いたまま届いたら、その日のうちに根と葉を切り離してください。葉はやわらかいうちに刻めば、油で炒めたり、かき揚げにしたりできます。
里芋
11月は、里芋の掘り取りが終わる月です。八つ頭やえびいもの箱には、親芋も入っています。
親芋は、株の真ん中にある大きい芋です。八つ頭の親芋は1個で300gを超えることもあり、粉っぽくほくほくしています。子芋よりぬめりが少ないので、煮しめやコロッケに使ってください。
子芋は親芋の周りに付いた小さい芋で、ぬめりが強く、煮ころがしにしても形が残ります。両方が同じ箱に入っていたら、大きさで分けてから使い道を決めてください。
泥付きなら、日の当たらない、風の通る涼しい場所で1か月ほどもちます。里芋は寒さに弱いので、野菜室には入れないでください。皮をむく前に、皮ごと10分ほどゆでます。
よくある質問
Q. 白菜が2〜3kgもあると、食べきれますか?
半分をざく切りにして凍らせれば、鍋や味噌汁で2週間かけて使えます。残りの半分は、切り口に新聞紙を当てて、立てたまま冷蔵庫に入れてください。丸ごとのままだと、1玉で冷蔵庫の底の面積を使い切ります。
Q. 大根の甘みは、11月と1月ではどちらが強いですか?
どちらも霜に当たったあとの大根で、11月から2月までは甘みがのる期間です。11月の大根は太さがそろっていて、1月に近づくほど身が締まります。おでんのように長く煮るなら、身の締まった1月から2月の大根を使うと形が残ります。
Q. ごぼうの泥は、届いたら全部落としてしまってよいですか?
1か月かけて食べるなら、泥は付けたまま置いてください。付いている泥が、皮の乾きを防ぎます。使うぶんだけ洗って、包丁の背で表面をこそげてください。皮をむくと香りが薄くなります。
Q. 里芋の親芋と子芋は、同じ煮方でよいですか?
親芋も子芋と同じように、皮ごと10分ほどゆでてから皮をむいてください。そのあと親芋を2つか3つに切って、子芋と同じ鶏卵ほどの大きさにそろえます。大きさがそろえば、同じ鍋で煮られます。
Q. 11月に申し込むと、いつ届きますか?
在庫のある品なら、届くまで2週間から1か月ほどかかります。着く日を指定できるページなら、受け取れる日に合わせられます。年内に受け取りたい品は、着く日を指定できるページから探してください。
まとめ
- 大みそかまでに受け取りたい白菜は、11月のうちに申し込む。野菜で締切はこの月だけ
- 12月は申し込みが集まる。自治体の段取りに数日から2週間かかり、配送の便も混む
- 白菜は1玉2〜3kg。届いた日に半分をざく切りにして凍らせる
- 大根おろしの辛さは、おろす速さと、おろしてから置く時間で決められる
- 泥付きのねぎは土に埋めれば1か月。使うぶんだけ抜く
- れんこんは薄切り2分でシャキシャキ、乱切り15分でほくほく
- 里芋は11月が掘り取りの終わり。八つ頭やえびいもの箱には親芋も入る。親芋は切って子芋と同じ大きさにそろえる
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11月の申し込みで、迷いやすいところ
表とカードでは書ききれない、締切の理由や選び分けをまとめています。
- 黒枝豆の返礼品は、10月の上旬に届くか下旬に届くかで味が変わります
丹波の黒枝豆は、10月上旬から2〜3週間しか採れません。上旬はさっぱり、中旬はもっちり、下旬は黒豆に近いこくと、同じ畑でも採る時期で味とゆで時間が変わります。返礼品のページで発送時期を選ぶときの見方まで。 - 里芋の返礼品は、大きさがそろっていなくても普通です
ふるさと納税の里芋は、大小の混ざった箱で届くことがよくあります。1つの株から大きさの違う芋が採れるためです。届いた日の分け方と使い分け、申し込む前にページで見る言葉まで。 - 冬野菜の返礼品は、鍋を前提にした量で届きます
丸ごとの白菜2玉と大根5本は、野菜室に入りません。0度から10度の置き場を家の中で数えて箱の重さを決める方法と、受け取る日の選び方をまとめました。 - さつまいもの返礼品は、掘りたてが甘いとはかぎりません
ふるさと納税のさつまいもは、品種だけでなく、産地で寝かせた日数と家での焼き方でも甘さが変わります。商品ページの「貯蔵」「熟成」の見分け方と、掘りたてが届いたときの置き場所、焼き方まで。
11月に見るものを、1つの表で
| もの | ひと言 |
|---|---|
| 白菜 | 鍋の季節に入ります。12月に申し込むと、年内に届かないことがあります申し込みどき:11月中に申し込む → 年内着 |
| 大根 | 11月から甘みがのります。1本1kg前後で、5kg箱なら5本ほど |
| ねぎ | 霜に当たると甘みが増します。1kgで5〜6本ほど届きます |
| ごぼう | 秋に掘ったものが並びます。長いものは60センチあります |
| れんこん | 冬に向けてでんぷんが増えます。切り口から乾くので包んで冷やします |
| ほうれん草 | 11月から寒締めのものが出はじめます |
| にんじん | 冬にんじんが出はじめます。5kg箱で30本ほど入ります |
| 里芋 | 11月が掘り取りの終わりです。泥を付けたままなら1か月ほどもちます |
ほかの月と、ほかのカレンダー
ふるさと納税の決まりは、年ごとに見直されます。控除の上限額も、返礼品として出せる品の 基準も、去年と同じとはかぎりません。申し込む前に、自治体と、さとふる・楽天ふるさと納税 などの申込サイトの記載を確かめてください。