乾燥に使うもの、選び方
読み終わると、足りないのが水なのか、水をつかむ脂(セラミド)なのかが分かります。化粧水のほかに何を買い足すかも決まります。
何が起きているか
洗顔のあと、化粧水を付けるまでの数十秒で頬がつっぱる。夕方には粉をふいていることもあります。
つっぱりも粉ふきも、角層(はがれ落ちる手前の細胞が重なった層)が水分を保てなくなった状態です。肌から逃げる水分の量は、洗いすぎ・お湯の温度・部屋の湿度の3つで変わります。
部屋の湿度は50〜60%が目安です。湿度が50%を下回ると、化粧水で足した水より、肌から逃げる水のほうが多くなります。

角層は、細胞がレンガのように積まれた層です。そのレンガのすき間を、脂が埋めています。すき間を埋めている脂のおもなものが、セラミド(水をつかんで離さない脂)です。
セラミドが減るとすき間があき、そこから肌の水が外へ逃げていく。足りないのは水ではなく、水をつかむセラミドのほうです。
だから化粧水で水だけ足しても、水が逃げる速さが変わらなければ、夕方にはまた顔がつっぱります。水をつかむセラミドを足すと、夜に塗ってから朝までのつっぱりが軽くなります。
仕組みからくわしく読むなら秋の肌あれで化粧水がしみるとき、敏感肌用に買い替える前に容器の裏を読むへ。
チェックするポイント(効能)
効能とは、その商品が「何をするもの」として売られているかです。 書ける効能は法律で決まっていて、化粧品(いまの状態を保つもの)、 医薬部外品(国が効き目を認めた成分が、決まった量だけ入ったもの。 パッケージに「薬用」と書かれています)、一般用医薬品(薬局・ドラッグストアで買える薬)の 3つで中身が違います。下の言葉がパッケージにあるものは、この悩み向けに作られています。
| 区分 | パッケージに書ける効能 |
|---|---|
| 化粧品 | 「肌にうるおいを与える、乾燥を防ぐ」 |
| 医薬部外品(薬用) | 「肌あれ・あれ性を防ぐ」 |
手に取るのは、箱に「肌にうるおいを与える、乾燥を防ぐ」と書いてある化粧水か乳液です。顔がつっぱるだけなら、この化粧品の棚で足ります。洗顔のあとにヒリつく日が続くなら、先に使うものを減らします。薬用(医薬部外品)を選ぶのは、しみなくなってからです。肌が粉をふく、ひび割れているなら、上の表には無い一般用医薬品の棚へ移ります。「皮膚のあれ」「ひび・あかぎれ」と箱に書いてある塗り薬です。
チェックするポイント(成分)
- セラミド … 角層のレンガのすき間を埋めて、水をつかんで離さない脂です。重ねる順ではいちばん先に使うものなので、成分表示にセラミドと書いてある化粧水・美容液から始めます
- ヘパリン類似物質(血のめぐりをよくする成分として、乾燥の塗り薬に入っているもの) … 水を抱えこんで、肌にとどめます。医薬品か医薬部外品として売られています
- ヒアルロン酸・グリセリン … まわりから水を引き寄せて、肌の表面にとどめる成分です。化粧水の成分表示でよく見かける名前です
- ワセリン … 塗ったものの上に乗って、水が逃げるのをふさぐ油です。重ねる順ではいちばん最後で、化粧水のあとに薄くのばします
気をつけること
熱いと感じるお湯で顔を洗わないでください。手で触れて「ぬるい」と感じるくらいで十分です。お湯が熱いほど、すき間を埋めているセラミドが多く溶けて、お湯といっしょに流れ落ちます。
顔を洗う回数も、増やさないでください。洗うたびに、角層のセラミドは少しずつ減っていきます。湿度計を部屋に1つ置いて、部屋の湿度を50〜60%に保ってください。
湿度が40%を切ったままだと、塗る量を増やしても顔のつっぱりは残ります。肌が粉をふく、ひび割れているところまで進んでいるなら、化粧水と乳液で足す水は、逃げる量に追いつきません。
薬局で、箱に「皮膚のあれ」「ひび・あかぎれ」と書いてある塗り薬に替えてください。
乾燥におすすめの商品
下に並べたのは、成分表示にセラミドと書いてある化粧水です。水を足すだけの1本ではなく、水をつかむセラミドの入った1本を選んでください。セラミドの化粧水を使っても、朝に顔がつっぱる日はあります。その日は化粧水を買い替える前に、いちばん最後にワセリンでふたをしてみてください。
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
肌に合わないときは使用を中止し、症状が続くときは皮膚科へ。
この悩みを掘り下げた記事
- 秋の肌あれで化粧水がしみるとき、敏感肌用に買い替える前に容器の裏を読む
いつもの化粧水が急にしみる・ひりひりするなら、先に疑うのは化粧水より肌のほうです。しみている間に買い替えた化粧水も、しみることがあります。容器の裏の注意書きどおりにいったん止め、塗るものを減らし、しみなくなってから選び直します。 - かかとのガサガサに顔用のクリームが届かない理由
かかとのガサガサを厚くしている大もとは、歩くたびの体重と靴のこすれです。顔用のクリームが届かない理由と、硬いだけ・粉をふく・割れているの見分け方、尿素とヘパリン類似物質の選び分けまで。 - 9月に増える大人ニキビ。毛穴をふさぐのは皮脂ではなく、はがれ落ちなかった角質です
大人のニキビは、乾燥ではがれ落ちにくくなった角質が毛穴の出口をふさぐところから始まります。詰まる・たまる・菌が増える・炎症の4段階と、段階ごとに棚が変わる話。 - 秋の乾燥は、9月の“乾きはじめ”から始まっています。化粧水を足す前に見る3つ
秋の乾燥は9月から始まります。肌の外側はラップ2枚ぶんほどの厚さで、すき間を埋めるセラミド(水をつかむ脂)が減ると水が逃げる。何が減るのか、なぜ減るのか、どう埋めるのか。
ほかの悩み
- 毛穴 読み終わると、自分の毛穴が詰まり・開き・黒ずみのどれなのかを、指1本で見分けられます。3つのどれに当たるかで、買うものが落とすほうか塗るほうかに分かれます。
- シミ・そばかす 読み終わると、いま顔にあるシミが「つくられる量」と「出ていく量」のどちらの問題かが分かります。そのうえで、防ぐための美容液を買うか、皮膚科で相談するかを決められます。
- シワ 読み終わると、いまのシワが乾燥による小ジワか、真顔でも残る深いシワかを、鏡の前で見分けられます。塗って届く範囲と、塗っても届かない範囲も分かります。
- くすみ くすみの原因は、血のめぐり・古い角質(はがれ落ちずに残った肌の表面の細胞)・糖化の3つに分かれます。糖化とは、余った糖がたんぱく質とくっついて、肌に黄色っぽい色がつくことです。読み終わると、自分のくすみが3つのどれなのかを、試して答えが出るまでの日数(1日・4週間・2〜3か月)を使って見分けられます。
- ニキビ 読み終わると、いまのニキビが4つの段階のどこにいるかが分かります。箱に「ニキビを防ぐ」と書いてある1本を使う時期と、皮膚科へ行く時期を、自分で決められます。
- たるみ 読み終わると、顔を支えているのが皮膚の弾力・皮下脂肪・骨の3つだと分かります。化粧品を塗って手が届くのは、そのうち皮膚の弾力だけです。
- 赤み・酒さ 読み終わると、頬の赤みが一時的なものか、数週間続いているものかが分かります。そのうえで、いま使っている化粧品を替えるのが先か、皮膚科で見てもらうのが先かが決まります。
- テカリ・皮脂 読み終わると、いまのテカリが皮脂の出しすぎなのか、落としすぎの反動なのかが分かります。洗う回数を増やす以外の手も見つかります。
- 目の下のクマ 読み終わると、青クマ・茶クマ・黒クマのどれかを、鏡の前の2つの動作で見分けられます。塗るもので向かえるのは茶クマの色素と、目の下の乾燥までで、くぼみの影と血のめぐりには届きません。
- 肌あれ 読み終わると、いつもの化粧水が急にしみるときは、先に肌の側を疑えばよいと分かります。荒れている間にやめる化粧品も決まります。
- かかと・ひじのガサガサ 読み終わると、かかとの角層(肌のいちばん外側にある、はがれ落ちる手前の細胞の層)が顔よりずっと厚いことが分かります。顔用の乳液では届かないわけと、選ぶ尿素の濃さも決まります。
- 日焼け・UV対策 読み終わると、SPFとPAが防ぐ相手の違いが分かり、場面ごとに要る数字と、1回に塗る量が決まります。
このページはアフィリエイト広告を含んでいます。 広告について