暮らしの知恵ノート

冬の困りごとと、効いた道具

冬の困りごとは、乾燥と結露という正反対の2つが同時に来ることです。片方だけ直すと、もう片方が悪くなります。

12〜2月ごろの話です。

このうち9月の朝、のどがイガイガして目が覚めるについては、別の記事で仕組みから書きました。

冬に出てくる困りごと

窓に水滴がついて枠がカビる

室内20度の湿った空気が0度の窓ガラスにふれ、水滴になって窓枠にたまる図

空気が持てる水の量は、温度が下がるほど小さくなります。室内20度の暖かい空気が、外0度で冷えた窓ガラスにふれると、そこで持てなくなったぶんが水滴になって出てくる。窓が濡れるのは、部屋の湿気が多いからだけではなく、窓の表面だけが冷たいからです。

何もしない窓と断熱シートを貼った窓で、出てくる水滴の量を比べた図

手を入れるのは窓の表面温度です。断熱シートを貼ると、ガラスとの間に空気の層ができて表面が冷えにくくなり、出てくる水滴が減ります。加湿しすぎても増えるので、湿度計を見て50%前後で止める。それでも出たぶんは吸水テープで受けて、枠に残さないようにします。

使うのはこのあたり:結露吸水テープ、窓用の断熱シート、湿度計

暖房をつけても足元が寒い

部屋の断面。天井付近28度・中ほど22度・床14度と分かれ、暖かい空気が上へ行く

暖かい空気は同じ体積で軽いので、天井のほうへ上がります。同じ部屋でも、天井付近が28度で床が14度ということが起きる。人がいるのは床に近いところなので、設定温度を上げても、先に暖まるのは誰もいない場所です。

サーキュレーターを上へ向けて空気を回し、床には断熱マットを敷く図

足すのは熱ではなく、上と下を混ぜる力です。サーキュレーターを天井へ向けて回すと、たまった暖かい空気が壁を伝って下りてきて、部屋がひとまわりします。床から逃げる熱は混ぜても止まらないので、断熱マットは別に敷きます。混ぜるのと、逃がさないのは別の手当てです。

使うのはこのあたり:サーキュレーター、ラグの下に敷く断熱マット、パネルヒーター

肌と喉が乾く

0度で湿度60%の空気を20度に温めると、水は2.9gのままで湿度が17%に下がることを2つのコップで比べた図

暖房は空気から水を取っているわけではありません。取り込んだ外の空気を温めると、入る限界のほうが大きくなるので、中の水の量が同じでも%が下がります。0度で湿度60%の空気を20度まで温めると、水は2.9グラムのままで湿度は17%になる。乾くのは、水が減ったからではなく入れ物が大きくなったからです。

8畳・14畳・窓の多い部屋で、1時間に要る水の量を比べた帯グラフ

だから足りないぶんは入れるしかありません。8畳を40%から50%へ上げるのに、1時間あたり200ミリリットルほど要ります。14畳なら360ミリリットル、窓や換気の多い部屋ならもっと。タンクが2リットルでも、8畳で10時間ほどで空になる計算です。選ぶときに見るのは容量ではなく、1時間に出せる量と手入れの回数のほうです。

使うのはこのあたり:加湿器、保湿クリーム、濡れタオルを干せるスタンド

暖房費が上がる

冬に熱が逃げる場所の内訳。窓58%・外壁15%・換気15%・床7%・屋根5%

暖房でつくった熱が冬に逃げていく場所は、半分以上が窓です。壁と屋根には断熱材が入っていますが、窓はガラス1枚か2枚しかない。同じ家の中で、いちばん薄い場所がいちばん広い面積を占めています。

設定温度を上げる前にやること。窓に断熱シート・すき間テープ・床まで届くカーテンの3つを並べた図

寒いのは熱が足りないからではなく、逃げているからです。だから設定温度を上げる前に、窓をふさぎます。断熱シートでガラスの前に空気の層をつくる。すき間テープでサッシの合わせ目をふさぐ。カーテンは床まで届く長さにして、冷たい空気が降りてこないようにする。逃げる量の大きい場所から順に手を入れると、設定温度を上げなくても寒さが変わります。

使うのはこのあたり:断熱カーテン、窓のすき間テープ、電気毛布

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仕組みからくわしく

上の表で足りないとき用です。なぜそうなるのか、どこで選び分けるかまで書いています。

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