暮らしの知恵ノート

梅雨の困りごとと、効いた道具

梅雨の困りごとは、ほとんどが「乾かない」ことから来ています。においもカビも、そこが元です。

6〜7月ごろの話です。

このうち9月は洗濯物を外に干せない日が増えますについては、別の記事で仕組みから書きました。

梅雨に出てくる困りごと

部屋干しがにおう

干してからの時間と菌の数のグラフ。5時間で乾いた側は途中で止まり、10時間かかった側はにおい始める線を越える

においのもとは菌で、菌は濡れているあいだ増え続けます。5時間で乾いた洗濯物と10時間かかった洗濯物では、増えた量が違う。長くかかったほうは、途中でにおいが分かる量を越えます。洗剤を変えても、乾くまでの時間が同じなら同じところまで届きます。

詰めて干すと空気が入れ替わらず、風が通ると湿った空気が押しのけられることを比べた図

手を入れるのは洗剤ではなく、洗濯物のまわりの空気です。詰めて干すと、そこの空気が入れ替わらないので、繊維から出た水の行き先がありません。間隔をあけて風を当てると、湿った空気が押しのけられて乾きます。除湿機なら、出た水をその場で受け取れます。

使うのはこのあたり:衣類乾燥除湿機、サーキュレーター、間隔のあく物干しハンガー

クローゼットがカビくさい

クローゼットの断面。外壁に面した側にカビが育ち、下には動かない湿った空気がたまる

扉を閉めたままだと、中の空気は動きません。外壁に面した側は温度が低いので、その面だけ空気中の水が水滴に戻ります。服をすきまなく掛けていると、そこがずっと湿ったまま。カビが育つのは服より先に、動かない空気がふれている面です。

服を壁から離し、間隔をあけ、すのこで浮かせ、床に近いところで除湿する図

通り道を1本つくります。服を壁から離す。服と服のあいだをあける。すのこで床から浮かせる。そのうえで除湿機か除湿剤を置きます。置き場所は床に近いところです。湿った空気は下にたまるので、上に置くと吸える量が減ります。

使うのはこのあたり:小型の除湿機、繰り返し使える除湿剤、すのこ

靴が濡れて翌日履けない

靴の断面。水はつま先にたまり、出口は履き口だけ。表面・中の生地・底の芯で乾く時間が違う

靴の中の水は、履き口からしか出られません。いちばん濡れるつま先が、いちばん出口から遠い。表面は数時間で乾いても、中の生地は半日、底の芯は一晩でも足りないことがあります。濡れたまま履くと、そこで菌が増えてにおいが出ます。

紙を詰めた靴と、乾燥機でつま先まで温風を送った靴を比べた図

つま先まで風を送ります。紙を詰める方法だと、紙が水を吸うところで止まり、靴の外へは出ません。空気を動かすと、つま先の水が履き口から外へ出ていきます。温度より、風が奥まで届くかどうかで速さが変わります。

使うのはこのあたり:靴乾燥機、シューズ用の除湿剤、撥水スプレー

浴室のカビがすぐ戻る

カビの胞子が空気中から濡れた面に付き、育って見えるようになるまでの3段階の図

見えているのは、育ったあとのカビです。胞子は空気中にあり、濡れた面に付いてから数日かけて見える大きさになります。掃除で落とせるのは、その育ったぶんだけ。空気中の胞子が残っていれば、また同じ場所から出ます。戻るまでの日数は、濡れている時間の長さで決まります。

煙で胞子を減らす・水を切る・換気を止めない、の3つを並べた図

2つに分けます。防カビくん煙剤は煙で行きわたるので、手の届かない天井や目地の胞子まで届く。そのあと壁と床の水をワイパーで落とし、扉を閉めて換気扇を回し続けます。順番は水を切ってから換気です。濡れたままだと、乾くのに時間がかかります。

使うのはこのあたり:浴室用の防カビくん煙剤、水切りワイパー、換気を助ける小型ファン

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仕組みからくわしく

上の表で足りないとき用です。なぜそうなるのか、どこで選び分けるかまで書いています。

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