春の困りごとと、使うもの
上着に付いた花粉が、そのまま部屋へ入る。朝は寒かったのに、昼は汗ばむ。引っ越したばかりの部屋には、開けたままの段ボールが置いてある。原因ごとに、手を打つ場所が違います。玄関と着替え、朝と昼の気温差、荷物を入れる箱の寸法、布団の干し方。当てはまるものから読んでください。
3〜5月ごろの話です。
春に出てくる困りごと
花粉で家の中まで落ち着かない
薬は飲んだ。窓も閉めた。それなのに、外を歩いていたときより、家に帰ってからのほうが鼻水が止まらない。何が悪いのか分からないまま、ティッシュの箱だけが減っていく。外より家のほうがつらい春になっていませんか。

外にいるあいだに、花粉は上着と髪に付きます。上着を着たまま部屋へ入ると、歩くたびに花粉が床に落ちます。床にたまった花粉は、人が動くとまた舞い上がる。
窓を閉めていても症状が出るのは、外から持ち込んだ花粉が室内で何度も舞い上がるからです。

花粉を減らす場所は、玄関・着替え・部屋の空気の3つに分かれます。玄関で上着をはたいて、花粉を外に落とす。帰ったらすぐ着替えて、部屋に持ち込む花粉の量を減らします。
それでも舞い上がった花粉は、空気清浄機で吸い取る。1つだけでは、部屋に入る花粉が残ります。3つを合わせると、家の中で舞う花粉の量がはっきり減ります。
解決すると……
玄関で上着を1回はたいて、部屋着に着替える。それだけで、夜にテレビを見ているあいだのくしゃみが減ります。朝、目が開かないまま一日が始まる、ということがなくなります。
チェックするポイント
- 空気清浄機の箱の表に「適用床面積」の畳数が書いてあります。置く部屋の広さの2倍の畳数のものを選びます。8畳の寝室なら「16畳以上」と書いてあるものです。「花粉」の文字はどの機種にもあるので、選ぶ手がかりになりません
- 裏の仕様表の「運転音」を見ます。デシベルとは音の大きさをあらわす単位です。いちばん静かな運転が20デシベル台なら、寝室でつけたまま眠れます。30デシベルを超えるものは、玄関用と考えます
- 同じ仕様表の「フィルター交換の目安」。10年と書いてあるものを選びます。2年ごとの型は、交換用フィルターの値段を先に調べてから買うか決めます
- 玄関に置くなら、本体の幅40センチ以内・奥行き25センチ以内。靴箱の横に置いたとき、靴箱の扉が開くかどうかは、この幅と奥行きで決まります
朝と昼の寒暖差で体がついていかない
厚着で出れば昼に汗、薄着で出れば朝と夜に凍える。毎朝、クローゼットの前で3分立ち止まってしまう。

汗で濡れた服を着たまま体が冷える日が続くと、翌朝までだるさが抜けません。東京の平年値では、3月は最低4.5度・最高13.9度(気象庁、1991〜2020年)。
朝と昼で10度近くちがう日が続きます。厚い上着で出ると昼に汗をかき、夕方にはその汗で体がさらに冷えます。薄着で出れば、朝と夜に体が冷える。
朝から夜まで1枚の服で気温に合わせられる日は、3〜4月にはほとんどありません。

上着は、昼に脱ぎ着できるかどうかで選びます。肌に近い1枚は、汗を吸って外へ逃がします。中の1枚は空気をためて、熱を逃がしません。いちばん外の1枚で、風を止める。
外の1枚は暖かさより、脱いだあとカバンに入る大きさを見て選びます。
解決すると……
朝は服を3枚着て出て、昼はいちばん外の1枚を脱いでカバンに入れます。こうすると、夕方に体が冷えてだるくなることがなくなります。体が冷えきったまま布団に入る夜がなくなる。
帰ってすぐ風呂で温め直さなくても、そのまま夕飯が食べられます。翌朝までだるさが残ることもありません。
チェックするポイント
- 上着のタグか商品ページに「防風」または「ウインドブレーカー」と書いてあるか。中綿の暖かさの表示しかないものは、風の強い日に風が中まで抜けます
- 「パッカブル」「収納袋付き」と書いてあるか。たたむと上着が500ミリリットルのペットボトルほどになり、カバンに入ります
- 中の1枚は、インナーダウンなら「ダウン量40グラム以上」。フリースなら、生地の厚みが200グラム毎平方メートル前後のものです。ダウン量や生地の重さがこの数字より少ないと、中の1枚に空気がたまりません
- 洗濯表示のタグで、水を張った桶のマークに×が付いていないか。×が付いていると家では洗えず、汗をかく季節に着る回数が減ります
新生活で荷物が片づかない
段ボールはまだ半分開いたまま。どこに何をしまうか決めないと片づかないのに、決めるには全部出すしかない。全部出すのが面倒で、今日も荷物を床に置いたままにしてしまう。

段ボールは開いたのに置き場所が決まらず、床とベッドの上に荷物を置いたまま週末が終わる。収納を先に買うと、箱の大きさが入れるものの量に合いません。
大きすぎた箱は中が空いたまま場所をとり、小さすぎた箱からはあふれた物が外に出たままになる。どちらの場合も、余った箱そのものが片づかない荷物として残ります。
入れるものの量は、住みはじめて荷物を全部出すまで分かりません。

収納は、測ってから買います。まず持ちものを種類ごとに積んで、高さと幅を測る。次に、置く場所の幅・奥行き・高さを測ります。その寸法に合う収納を買う。
高さを変えられる棚や、あとから買い足せる形のものなら、増えた荷物もしまえます。
解決すると……
床とベッドの上から荷物がなくなります。探しものをする時間がなくなり、帰ってきてすぐ座れます。
チェックするポイント
- 測った幅・奥行き・高さを紙に書いて持っていきます。棚は、置く場所より2センチ小さいものを選ぶと、入れるときに引っかかりません
- 商品ページに「連結可能」か「積み重ね可能」と書いてあるか。同じ型を単品で買い足せるものなら、荷物が増えたあとに足せます
- 服と本は中が見えない箱、日用品と工具は透明か前が開く箱。迷ったら透明を選びます。中身を思い出せない箱は、開けないまま1年たちます
- 上に積む予定があるなら、引き出し式か前開きを選びます。ふたを開ける型だと、上の箱を下ろさないと中身を取り出せません
布団を干したいのに黄砂と花粉が気になる
干したいけれど、干したあとのくしゃみを思うと手が出ない。干せないまま、布団を何週間もそのままにしていませんか。晴れた日ほど、ベランダを見て気が重くなります。

久しぶりに干した布団に顔をうずめたら、くしゃみが止まらない。布団を外に干すと、中の水分が抜けるかわりに、花粉と黄砂が繊維に入ります。
取り込んだあとも花粉と黄砂は布団に残り、寝ているあいだずっと顔の近くにある。布団が軽くふくらむのと花粉が繊維に入るのは、同じ数時間のあいだに起きます。

布団を外に出さずに、水分と表面の花粉を別々に取り除きます。水分は布団乾燥機の温風で飛ばす。表面に乗った花粉と黄砂は、布団用のノズルを付けた掃除機で吸い取ります。順番は温風が先です。
温めたあとのほうが花粉と黄砂が表面に浮くので、吸える量が増えます。
解決すると……
布団を外に干さなくても、中の湿りが抜けます。顔をうずめてもくしゃみが出ない布団で、週末に昼寝ができます。ベランダの天気を見てから週末の予定を組む必要もなくなります。
チェックするポイント
- マットの要らない型。ノズルを布団に差し込むだけで使えます。マットを敷いて片づける型は、3回目くらいで使わなくなります
- 「ダニモード」の表示と、その時間。60分以上と書いてあるものを選びます。時間の書いていないものは、温風が布団のどこまで届くのか分かりません
- ノズルはどこまで伸びるか。シングル布団の足元まで届くのは80センチ以上です
- 靴用のアタッチメントが付くか。梅雨に靴を乾かすときも同じ本体が使えるので、靴用の乾燥機を別に置かずにすみます
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