ふるさと納税の返礼品(寄付のお礼に届く品)でサンマを探すと、「10尾」「20尾」と尾数が並びます。同じ寄付額で10尾のページが2つ出てきたら、どちらを選びますか?
ページの並びを見るかぎりでは、尾数が同じなら中身も同じように見えます。
ところが内容量の欄を開くと、1キロと1.5キロに分かれています。同じ10尾でも、1尾100グラムと1尾150グラムです。
尾数のほかに、もうひとつ数えるものがあります。
1尾のグラム数が違えば、食卓に出る量も、脂の入り方も、身の厚みも変わります。それなのに、ページで尾数を数える人は多くても、1尾のグラム数を数える人はほとんどいません。1尾のグラム数は、内容量の欄を尾数で割れば出せます。
この記事はこんな方に向けて書いています
- 同じ寄付額でサンマのページが2つ並んだとき、どちらにするか決めきれない
- 尾数以外に、ページのどの欄を見ればよいのか知りたい
- 届いたサンマを、どこへ置いて、どう解かせばよいのか知りたい
サンマは、グラムではなく尾で売られてきた魚です
サンマは、丸のまま1尾を焼いて皿にのせる魚です。鮭やブリのように切り身に分けないので、売り場でもふるさと納税のページでも「10尾入り」と数えます。
切り身の魚は、加工場で重さをそろえて切ります。鮭なら1切れ80グラム前後なので、枚数を見れば量が分かります。
サンマの場合は、網ですくった魚をそのまま箱へ詰めます。海で泳いでいたときの重さが、そのまま届きます。
1尾の重さは、その魚が何年生きたかと、どれだけ餌を食べてきたかで変わります。太った群れの魚も、そうでない群れの魚も、同じ「サンマ」としてページに並びます。
ページでそろっているのは尾数だけで、1尾の重さはそろっていません。
1尾のグラム数は、内容量を尾数で割ると出ます

ページに1尾何グラムと書かれていなくても、内容量と尾数の2つがあれば割り算で出せます。
10尾で1キロなら、1尾100グラムです。10尾で1.5キロなら、1尾150グラム。20尾で2キロでも、1尾100グラムになります。
100グラムと150グラムでは1.5倍の差があり、10尾ぶんでは500グラムの差です。鮭の切り身を1切れ80グラムとすると、6枚ぶんにあたります。
ページによっては、尾数しか書いていないことも、内容量しか書いていないこともあります。両方が書いてあるページなら、1尾の大きさを申し込む前に決められます。尾数を書いている返礼品の例が尾数を選べる生冷凍さんま(北海道根室産)です。内容量も書いてあるかどうかは、ページごとに確かめてください。
1尾何グラムとは、どこにも書いていないことが多いです
内容量を尾数で割ってください。10尾で1キロと書いてあれば、1尾100グラムです。
生・開き・蒲焼で、その重さが指すものが分かれます
割り算で出した数字の中身は、届くかたちによって違います。表示の重さに含まれるものが、かたちごとに違うからです。
| かたち | 表示の重さに入っているもの |
|---|---|
| 生・丸のまま | 頭と内臓を含めた、魚そのものの重さ |
| 開き | 頭も内臓も落とした、身だけの重さ |
| 蒲焼 | 開いた身と、からめたタレの重さ |
同じ1キロなら、皿に出る量がいちばん多いのは開きです。生は焼いてから頭と骨を外すぶん、蒲焼はタレのぶん、身が少なくなります。
そのため、生の10尾と開きの10枚は、数がそろっていても量は同じになりません。
開きと蒲焼は、下ごしらえやタレ付けをした加工品です。この記事では、丸のままのサンマだけを扱います。
1尾のグラム数が変わると、身の厚みと脂の入り方が分かれます
1尾150グラムのサンマは、100グラムのものより身が厚くなります。
サンマは北の海でプランクトンを食べ、体に脂をためます。ためた脂は、皮のすぐ下と腹の身に入ります。そのあと南へ下りながら、ためた脂を使っていきます。
体の重いサンマは、それだけ長く餌を食べてきた個体です。重さの差は、ためてきた脂の量の差でもあります。
脂の多い身を焼くと、焼いているあいだに皮から脂が落ちます。グリルの受け皿に水を張っておけば、落ちた脂は焦げつきません。
身が厚いぶん、中心まで火が通るのにも時間がかかります。表面が焦げたところで止めず、背びれの付け根に竹串を刺して、透き通った汁が出てくるまで焼いてください。
100グラムと150グラムは、焼き方で選び分けます
割り算で数字が出たら、次はどちらを選ぶかです。丸のまま焼いて皿に出すなら100グラム、脂の多い身を食べたいなら150グラムを選んでください。
サンマは重いほど、体も長くなります。150グラムのものが魚焼きグリルに入らなければ、頭を落とすか半分に切りましょう。切って焼くと、切り口から脂と汁が落ちます。
グリルの内側の長さは、申し込む前に測れます。丸のまま1尾を皿にのせたい方は、長さを測ってから決めてください。
尾数だけで2つのページを並べても、量を比べたことになりません
大きさが決まったら、今度は同じかたちのページどうしを比べます。そのときにやりがちな比べ方を3つ挙げます。
1つめは、尾数だけで比べることです。10尾と10尾を見比べても、1キロと1.5キロの差は見えません。
2つめは、「大型」「特大」といった言葉で決めることです。どちらの言葉にも、決まった基準はありません。同じ言葉でも、自治体ごとに指す重さが違います。
3つめは、寄付額をそのまま比べることです。寄付額は、内容量で割ってから比べてください。数字は例ですが、2つのページを並べます。
| Aのページ | Bのページ | |
|---|---|---|
| 尾数 | 10尾 | 10尾 |
| 内容量 | 1キロ | 1.5キロ |
| 1尾あたり | 100グラム | 150グラム |
| 寄付額 | 10,000円 | 13,000円 |
| 100グラムあたりの寄付額 | 1,000円 | 約867円 |
尾数と寄付額だけを見ると、Aのほうが安く見えます。100グラムあたりに直すと、Bのほうが安くなります。
この比べ方ができるのは、かたちのそろったページどうしだけです。生の1キロと開きの1キロでは、重さに含まれるものが違います。
「大型」と書いてあれば、大きいものが届くのではないですか
「大型」という言葉には決まった基準が無いので、重さは分かりません。グラム数の欄を見てください
返礼品のページを、どの順で見るか
ここまでの話を、ページの欄を見る順番にまとめます。見るのは、1尾のグラム数、かたち、寄付額の順です。
- 内容量を尾数で割り、1尾のグラム数を出す
- 名称・原材料名の欄で、生か、開きか、タレをからめた蒲焼かを確かめる
- かたちのそろったページどうしで、寄付額を内容量で割る
残りの欄は、届いたあとの扱いに関わります。
| 見る欄 | 分かること |
|---|---|
| 内容量 | 全部で何グラム届くか |
| 尾数(開きなら枚数) | 全部の重さを割って、1尾が何グラムになるか |
| 名称・原材料名 | 生のサンマか、開きか、タレをからめた蒲焼か |
| 保存方法 | 冷蔵で届くか、冷凍で届くか |
| 消費期限・賞味期限 | 何日で食べきるか |
| 配送時期 | 着く日を選べるか |
「船上凍結」「船凍さんま」と書かれたページもありますが、そう書いてある返礼品はごくわずかです。並べて比べられないので、見る欄には入れていません。
控除の上限や申告のしかたは、自治体とお申し込みのサイトの案内で確かめてください。
サンマは、先行予約ではなく漁のある月に申し込みます
欄の読み方が分かったら、最後は申し込む月を決めます。
サンマの漁は8月に始まり、9月と10月が盛りです。10月のページに並ぶサンマは、申し込むとそのまま送られてきます。先行予約(獲れる前に申し込んでおく受付)が必要なのは、11月に解禁されるズワイガニのような品です。
生で届くページが出るのは、漁のある月だけです。生のサンマがほしい方は、9月から10月のあいだに申し込んでください。
冷凍で届くページには、獲れた月に凍らせたサンマが1年じゅう並んでいます。冷凍なら、申し込む月を気にせず選べます。
生のサンマは、届いた日に食べきります
ここからは、届いたあとの扱いです。丸のままのサンマには、冷蔵で届くものと、凍らせて届くものがあります。
生のまま届くのは、水揚げしたその日に発送し、冷蔵便で送る自治体のページです。
サンマは傷むのが早い魚なので、届いた日のうちに焼いてください。焼ききれないぶんは、内臓を外して水気をふき、1尾ずつ包んで冷凍室に入れます。内臓が残ったまま置くと、内臓のまわりから身の味が落ちていきます。
刺身にできるのは、生食用と書かれたものだけです。
冷凍のサンマを、冷凍室のどこへ入れるか
凍って届いたサンマは、その日のうちに置き場所を決めましょう。発泡スチロールの箱のままでは冷凍室に入らないので、中身を移してください。
袋に入って届いたものは、袋のまま移します。むき出しで入っていたものは、1尾ずつラップで包んでから移してください。すでに凍っているので、重ねて置けます。
魚の身は水とほぼ同じ重さなので、1.5キロは1.5リットルほどのかさになります。500ミリリットルのペットボトル3本ぶんです。
ただしサンマは細長い魚なので、かさは小さくても寝かせて置く長さが要ります。冷凍室の引き出しの長い辺に沿わせて入れてください。
解凍のしかたで、身から抜ける水の量が分かれます
冷凍室に入れたサンマも、焼く前には解凍します。凍った身の中では、水が氷の粒になっています。ゆっくり凍るほど、この粒は大きくなります。
大きい氷の粒は、まわりの細胞の壁を押し破ります。解けたとき、破れたところから水が出ていきます。
氷の粒の大きさは、凍らせた時点で決まっています。受け取った人が変えられるのは、水が出ている時間の長さだけです。
常温に出すと外側だけが先に解け、中が凍ったままの時間が長くなります。そのあいだ、外側からは水が出続けます。
解凍は冷蔵室で、半日かけてください。急ぐときは、袋に入れたまま氷水を張ったボウルに沈めます。氷水は空気より熱を伝えるのが速いので、冷蔵室より短い時間で解凍できます。
袋の上から押して、中心のかたさが無くなったら引き上げてください。出た水は、焼く前に紙で押さえます。
水気を残したまま焼くと、皮がグリルの網にくっついて、盛りつけのときに破れます
よくある質問
Q. 同じ10尾でも、届く重さが分かれるのはなぜですか?
サンマは切り身に分けず、網ですくった魚をそのまま箱へ詰めるからです。加工場で重さをそろえる工程がありません。
Q. 「大型」と書いてあれば、1尾150グラムありますか?
「大型」にも「特大」にも、決まった基準はありません。同じ言葉でも、自治体ごとに指す重さが違います。グラム数の出ているページで確かめてください。
Q. 1尾のグラム数が書かれていないときは、どうしますか?
尾数と内容量が書いてあれば、割り算で出せます。10尾で1キロなら、1尾100グラムです。どちらかが無いページでは、1尾の大きさを読み取れません。
Q. 冷凍のサンマは、解凍してから焼きますか?
袋の表示に従ってください。凍ったまま焼く指定のものと、解かしてから焼く指定のものがあります。解かす指定なら、冷蔵室で半日かけます。
Q. 生のサンマは、刺身にできますか?
生食用と書かれたものだけです。焼く前提で送られてくるサンマは、加熱して食べてください。
Q. 開きの10枚と、生の10尾では、どちらが多く食べられますか?
枚数と尾数は、そのままでは比べられません。重さにそろえて比べます。同じ1キロなら、皿に出る量は開きのほうが多くなります。生の1キロには、頭と内臓の重さも入っているからです。
まとめ
- 返礼品のページがそろえているのは尾数だけで、1尾の重さはそろっていない
- 1尾のグラム数は、内容量と尾数の割り算で出る。10尾で1キロなら1尾100グラム
- その重さが何を指すかは、かたちで分かれる。生は頭と内臓の重さを含み、開きは身だけ、蒲焼はタレを含む
- 丸のまま焼いて皿に出すなら100グラム、脂の多い身を食べたいなら150グラム
- 寄付額を比べられるのは、かたちのそろったページどうしだけ。100グラムあたりに直して見る
- サンマに先行予約は要らない。生がほしいなら、漁のある9月から10月に申し込む
まずは、内容量の欄と尾数の欄を並べて見てください。
10月のほかの魚介は、10月の魚介カレンダーにズワイガニやいくらと並べてあります。
10月で漁の終わる秋鮭は、秋鮭の記事にまとめました。
この記事で挙げたものを、もう一度並べます。
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
この話に出てきた返礼品を、まとめて見る
- 10月の魚介・海鮮
カニもいくらも、食べたい月になってから探すと売り切れていることがあります。申し込みの受付は、食べたい月の数か月前に始まります。申し込みの目安は、ウニが5月ごろ、いくらが8月ごろ、ズワイガニが10月ごろです。
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