ふるさと納税でいちごの一覧を開くと、あまおう、とちおとめ、紅ほっぺと、品種名が先に目に入ります。
どれがいちばん甘いのかを、つい名前で見比べたくなります。
品種を先に決めてから申し込むのが、ふつうの順番です。
ところが、いちごの名前を見ても届く月は分かりません。1つの株が11月から5月まで実をつけ続けるので、同じ名前が12月のページにも3月のページにも並びます。
12月に届く箱と3月に届く箱には、同じ株の、別の花から採れた実が入っています。
この記事はこんな方に向けて書いています
- ふるさと納税のいちごを、品種名で選ぼうとして決めきれない
- 12月に届くものと3月に届くもので、何が入れ替わるのか知りたい
- 届いた日に家にいられるか分からず、生もののお礼の品を避けている
品種の名前を見ても、届く月は分かりません
いちごは暖房したハウスで育てます。秋に苗を植えて、冬から春に採る作り方です。
農畜産業振興機構は、年末年始の需要の多い時期に合わせて秋苗が主流になり、11月から5月が主な出荷期間だとしています。
1つの株が、その半年のあいだ実をつけ続けます。とちおとめもあまおうも、12月のページと3月のページに同じ名前で並ぶのはそのためです。
名前で選んでも、届く月は決まりません。届く月は、申し込みページの発送時期の欄に書いてあります。
甘さも、品種名だけでは決まりません。実が育つあいだの気温で変わります。
木になる果物では、ここが逆です。みかんなら、10月と11月で品種そのものが入れ替わります。
品種を決めれば、届く月も決まるのではないですか
決まりません。とちおとめもあまおうも、冬から春まで通して採れます。届く月は、ページに書かれた発送の月で決まります。
入れ替わるのは、株の何回目の花から採れた実かです

では、12月と3月で何が入れ替わるのでしょうか。
いちごの株は、ひと冬のあいだに何度も花を咲かせます。三越伊勢丹の食メディアは、年間で最大5回咲くとしています。
最初に咲いた花から採れた実が一番果、二期目に咲いた花から採れた実が二番果です。一番果が出回りはじめるのは、早い産地で11月、多くの産地では12月の末からです。二番果は2月の中旬から出回ります。
三回目から先の花の実が並ぶのは、4月から5月です。
花の回数を重ねるほど粒は小さくなり、1株から採れる数は増えます。
12月に届く箱と3月に届く箱には、同じ株の、別の花から採れた実が入っています。
2月だけは、月の途中で分かれます。中旬までが一番果、中旬からが二番果です。2月着を考えているなら、ページに書かれた出荷の時期を見て、2月の前半か後半かまで確かめてください。
甘さは、実が育つあいだの気温で決まります
花の順番で変わるのは粒の大きさです。甘さの決め手は別です。
いちごの実は、気温が高いと早く育ち、低いとゆっくり育ちます。ゆっくり育つと、実が糖をためる日数が長くなります。寒い時期に育った実ほど、甘みが濃く出ます。
そのため、甘さで選ぶなら気温の低い1月から3月に届くページです。
4月から5月のいちごは粒が小さくなり、酸味が目立ってきます。ジャムに向く時期です。
| 届く月 | 株の何回目の花か | 味の傾向 | 並ぶページの数 |
|---|---|---|---|
| 12月 | 一番果(末から) | ハウスを暖めて早く育てたぶん、甘みは1月からのものほどのりません | 産地が少なく、1年でいちばん少ない月です |
| 1月 | 一番果 | 気温が下がり、甘みが濃く出ます | 12月より増えます |
| 2月 | 前半は一番果で、中旬から二番果 | 甘みがのったままです | さらに増えます |
| 3月 | 二番果 | 甘みがのる最後の月です | 1年でいちばん多く並びます |
| 4月から5月 | 三回目から先の花 | 粒が小さくなり、酸が前に出ます | 3月より減ります |
12月のいちごは、年末の日付に合わせて選ぶ箱です
12月に届くいちごは、ハウスを暖めて早く出したものです。
外が寒くなりきる前に採るので、育つ日数が1月から3月のものより短くなります。糖をためる時間も短く、甘みは1月からのものほどのりません。
そのかわり、12月着ならクリスマスや年始の食卓に生のいちごが間に合います。
12月着は、届く日付が決まっているときに選ぶ月です。甘さを狙うなら、ほかの月を選んでください。
受け取りがいちばん難しいのも12月着です。年末年始は帰省や外出と重なり、宅配便も混み合います。日付の都合で12月を選ぶなら、受け取れる日を先に決めてから申し込んでください。
12月のいちごは、やめておくべきでしょうか
甘さで選ぶなら1月から3月です。12月を選ぶのは、クリスマスや年始の食卓に生のいちごを出したいときです。
並ぶページの数がいちばん多いのは3月です
味の次は、選べるページの数を見ます。
農畜産業振興機構は、11月に栃木県産が入荷し、12月から福岡県・茨城県・静岡県・佐賀県も加わって急増し、ピークが3月、5月まで入荷が続くとしています。
12月に並ぶページが少ないのは、いちごが採れている産地の数がまだ限られるからです。そこへ、クリスマスケーキの需要が重なります。少ないページに注文が集まるので、12月着の受付は秋のうちに閉じることがあります。
3月は、産地がそろう月です。選べるページの数がいちばん多いのが3月です。
寄付額あたりのグラム数が増えるのは、4月から5月です
ページの数の次は、1箱に入る量です。
農畜産業振興機構は、いちごの卸売価格が1月から下落し、4月から5月に底となり、7月から10月にかけて上昇する傾向があるとしています。
出回る量が増えると、相場は下がります。お礼の品の寄付額は自治体が決めるので、相場のとおりには上下しません。
変わるのは、同じ寄付額の枠に詰められる量です。自治体は1万円なら1万円の枠に、その時期に仕入れられるだけの量を入れます。仕入れ値の下がる月ほど、同じ1万円でも入る量が増えます。
同じ寄付額で、12月のページと4月のページのグラム数を見比べてください。
売り場のいちごは、1パック250グラムから300グラムで並んでいます。1キロと書いてあれば、そのパックで3つから4つぶんです。
「4パック」のようにパックの数だけが書かれたページでは、1パックが何グラムなのか分かりません。数とグラム数の両方が並ぶページなら、割り算で1パックの重さが出せます。
品種の欄より、発送時期の欄を見ます
ここから、申し込みページの見方です。
先行予約(実がなる前に申し込んでおく受付)と書いてあるページは、秋のうちから並びます。ただ、この4文字が表すのは「まだ実が無い」ということだけです。
何月に届くかが書いてあるのは、別の欄です。実際のページには「2月中旬から4月末ごろ出荷」のように、2か月半の幅で書かれているものもあります。その幅のどのあたりで届くかは、その年の育ち方で前後します。
| 見る欄 | 書いてあること | どう読むか |
|---|---|---|
| 発送時期 | 何月から何月に送るか | 幅が広いページは、いちばん遅い月に届く前提で予定を空けます。何も書いていないページは選びません |
| 着日指定 | 日にちを選べるかどうか | 何も書いていないなら、選べないものとして扱います |
| 内容量 | グラム数とパックの数 | パックの数だけのページは、1パックの重さを読めません |
受付の形は2つに分かれます。届く月を選べる形と、順次発送(できあがった順に送る受付)です。
選べる形のページでは、申し込みのときに12月から3月のどれかを指定します。届く月が決まるので、冷蔵庫の置き場所を先に空けておけます。
順次発送のページでは、届く月を自分で決められません。自治体は、ページに書かれた期間のどこかで送ります。
届く月を決めたいなら、月を選べる形のページを探してください。12月着も3月着も、選べる形なら指定できます。
発送の月まで書いてあるページの1件が発送時期を選べるいちご(やよいひめ)です。
着日は選べなくても、届く期間は分かります
いちごは生鮮なので、着日指定のできないページが多くあります。
日にちは選べなくても、届く期間ならページに書いてあります。申し込む前に決めておけるのは、その期間に家にいられるかどうかです。
留守で受け取れなかったときは、配達員が営業所へ持ち戻ります。冷蔵の宅配便なら、営業所の保冷庫で預かってもらえます。それでも、いちごは追熟しません。置いておくほど、食べられる日数が減ります。
申し込みのときに、受け取れない日を書く欄を設けている自治体もあります。その欄が無いページでは、書かれた期間のうちいつ届いても受け取れる前提で申し込むことになります。期間中に旅行や出張が入るなら、別のページを選んでください。
不在による品質の劣化には対応しない、と書いているページもあります。
届いた日に、パックから平たい容器へ移します
箱を開けたら、まずパックから出してください。実が重なって入っていると、下の実に上の重さがかかり続けます。果肉がやわらかいので、そこからへこみます。
平たい容器に、重ならないように並べてください。
置き場所は冷蔵室の奥です。野菜室は冷蔵室より温度を高めに保つ場所で、いちごは温度が低いほど傷みが遅くなります。三越伊勢丹の食メディアも、平らな容器に移す方法を挙げています。
洗うのもヘタを取るのも、食べる直前です。水気が残ると傷みが早まります。
傷んだ実を見つけたら、その1個だけを取り除いてください。そのまま置くと、隣り合った実に傷みが移ります。
箱のまま冷蔵室へ入れてはいけませんか
入れると、下の段の実に重さがかかったままになります。届いた日に出して平たく並べるところまでを、受け取りの作業にしてください。
量は、食べきれる日数から決めます
いちごは追熟しない果物です。置いても甘くならず、届いた日がいちばん良い状態です。平たい容器に移して冷蔵室へ入れても、2日から3日しかもちません。
1回に届くグラム数を、その2日から3日で割ってみてください。1キロなら、1日に300グラムから500グラムです。
割った数が家で食べきれる量を超えるなら、定期便(同じ品を月をまたいで分けて届ける申し込み)の欄があるページを選びます。
分けて届けてもらえば、味の違う月を2回楽しめます。1月に甘い実、4月にグラム数の多い箱、という頼み方です。
月をまたいで分けて届く欄のあるページの1件が容量と回数を選べるいちご(さがほのか・3回定期便あり)です。
申し込む月は、届く月より前の秋です
秋になると受付が始まります。翌年1月から2月に届くぶんは、11月までに申し込むページが多く並びます。
自治体が受け付けられる数は、その年に採れる見込みを超えられません。いちごはハウスで作りますが、農家は植える株の数を夏のうちに決めます。株の数が決まれば、採れる量も決まります。
そのため人気の産地は、届く月を待たずに受付を終えることがあります。
12月に届くぶんは、産地の数が少ないところへ年末の需要が重なるので、1月・2月着より早く閉じます。3月に届くぶんは、並ぶページの数が多いので遅くまで残ります。ただし、残っているのは空きのある自治体のページです。
届く月を決めたら、申し込む月も決めてください。
12月に届くほかの果物と並べて見るなら、12月のフルーツ・果物のカレンダーにみかんやりんごと一緒に置いてあります。
寄付をした日がどの年の申し込みとして数えられるか、控除がどう決まるかは、自治体とふるさと納税のポータル(申し込みサイト)の案内で確かめてください。
よくある質問
Q. 品種で選べば、届く月も決まりますか?
決まりません。1つの株が11月から5月まで実をつけ続けるので、同じ名前が12月のページにも3月のページにも並びます。届く月は、発送時期という欄に書いてあります。
Q. いちばん甘いのは、何月に届くいちごですか?
1月から3月です。気温が低いと実がゆっくり育ち、糖をためる日数が長くなります。12月に届くいちごはハウスを暖めて早く出したもので、甘みは1月からのものほどのりません。
Q. 一番果と二番果は、どちらを選べばよいですか?
粒の大きさで選ぶなら一番果で、12月から2月の中旬に届くぶんです。量と選べるページの数で選ぶなら二番果で、2月の中旬から3月に届くぶんです。甘さは一番果か二番果かでは決まらず、届く月の気温で決まります。
Q. 「先行予約」と書いてあるページは、いつ届きますか?
その4文字だけでは分かりません。発送の月が書いてある欄を見てください。2か月半の幅で書かれているページもあります。
Q. 届いたいちごは、何日もちますか?
2日から3日です。追熟しないので、置いても甘くなりません。パックから平たい容器へ移して、冷蔵室の奥に入れてください。
まとめ
- いちごの品種名を見ても、届く月は分からない。1つの株が11月から5月まで実をつけ続ける
- 12月と3月で入れ替わるのは、株の何回目の花から採れた実か。一番果が12月の末から、二番果が2月の中旬から。回を重ねるほど粒は小さくなり、採れる数は増える
- 甘さは花の順番ではなく、実が育つあいだの気温で決まる。甘いのは1月から3月
- 12月に届くいちごはハウスを暖めて早く出したもの。年末の日付に間に合わせるための箱
- 並ぶページの数がいちばん多いのは3月。卸売の相場は1月から下がり、4月から5月に底になる
- 着日は選べなくても、届く期間はページに書いてある。その期間に家にいられるかで決める
- 追熟しないので、届いた日に平たい容器へ移して冷蔵室の奥へ。もつのは2日から3日
まずは、開いているページの発送時期の欄を見てください。12月と書いてあれば年末に間に合う箱、1月から3月なら甘い実、4月から5月なら同じ寄付額でグラム数の多い箱です。
月ごとの申し込みどきは、フルーツ・果物の旬カレンダーに1月から12月まで並べてあります。
この記事で挙げたものを、もう一度並べます。
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
この話に出てきた返礼品を、まとめて見る
- 12月のフルーツ・果物
さくらんぼは3月までに申し込みます。届く6月に探しても、人気の産地は受付を終えていることがあります。
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