暖房の入った部屋へ入ったとたん、頬がかっと赤くなること、ありませんか?
赤みが濃い日ほど、「この化粧水、合っていないのかな」と思ってしまいますよね。
でも頬の赤みは、部屋の温度や洗面所の照明しだいで濃くも薄くも見えます。濃さを見比べても、次に何をすればよいかは決まりません。
見るのは、朝起きてすぐの頬が赤い日が、2週間のうち何日あるかです。
この日数で、化粧水を選び直すのか、先に皮膚科へ行くのかが決まります。
この記事はこんな方に向けて書いています
- 温まると頬が赤くなって、そのあとしばらく赤いままになる
- 低刺激と書いてある化粧水に替えたのに、鏡に映る赤みが前と同じ
- 化粧品を替えるのが先か、皮膚科が先か、自分で決められない
頬の赤みは、皮ふのすぐ下を通る血管の色が透けたものです
顔の皮ふのすぐ下には、毛細血管という細い血管が網の目のように通っています。頬が赤く見えるのは、この血管を流れる血の色が、上に重なった層ごしに透けるからです。
上に重なった層のいちばん外側が、角層(はがれ落ちる手前の細胞が重なった層)です。顔の角層は、台所のラップ2枚ぶんほどの薄さしかありません。
血の色の透け方は、次の2つで決まります。
1つめは、毛細血管の太さです。体が温まると血管が広がって、流れる血が増え、頬の赤みは濃く見えます。
2つめは、上に重なった層の厚さです。層が薄いほど、同じ血の色でもよく透けます。
この2つとは別に、顔の赤みが続く酒さ(しゅさ)という皮膚の病気があります。酒さは、毛細血管が広がったままの状態が続く病気です。
赤みが透け方によるものか酒さなのかは、鏡を見ても分かりません。それを決めるのは医師です。自分で鏡を見て決められるのは、化粧水を選び直すか、皮膚科へ行くかまでです。
見るのは濃さではなく、赤かった日の数です
暖かい部屋にいれば血管が広がって赤みは濃く見え、寒い外から帰ったばかりならいったん薄く見えます。同じ頬でも、洗面所の電球が白いか黄色いかで赤さの見え方が違います。
だから、昨日より濃いか薄いかを見比べても、次にやることは決まりません。
毎朝同じ時間に同じ照明で見れば、赤かった日の数は比べられます。赤ければ○、赤くなければ×をカレンダーに書くだけです。
化粧水を選び直すか皮膚科へ行くかは、2週間で○がついた日の数で決めます。
数えるのは、朝起きてすぐの鏡で頬が赤かった日です
- 起きてすぐ、顔を洗う前に鏡を見る(お湯にも暖房の風にも当たる前)
- 毎日、同じ洗面所の同じ照明で見る
- 見るのは左右の頬だけ。鼻と額は見ない
- 同じ朝のあごの色と比べて、頬のほうが赤ければ○。左右どちらか片方でも赤ければ○
- ○か×を、カレンダーに1文字書く
あごと比べるのは、あごが頬より赤くなりにくく、しかも同じ鏡に同じ照明で映っているからです。
赤いかどうか迷う朝は、×にしてください。○をつけるのは、鏡を見てすぐに赤いと分かる日だけです。
朝に見るのは、入浴や暖房による温度差、辛いもの、お酒といったきっかけから、いちばん時間がたっているからです。広がった血管がひと晩でもとの太さに戻っていれば、朝の頬は赤くありません。
前の晩にお酒を飲んだ朝や長風呂に入った翌朝も、頬が赤ければ○です。酒さの人も、お酒や長風呂で赤くなります。その朝を×にすると、皮膚科へ行くべき人の○まで減ってしまいます。
朝は時間がなくて、鏡を見るのは一瞬です。毎日つけられますか
書くのは○か×の1文字だけです。スマホのカレンダーでも、洗面所に貼った紙でもかまいません。
○が8日以上なら皮膚科、7日以下なら化粧水を選び直します
2週間たったら、○の数を数えてください。
| 2週間の○の数 | 次にすること |
|---|---|
| 8日以上 | 化粧品を替える前に皮膚科へ |
| 7日以下 | きっかけを1つずつ減らす。化粧水は「肌荒れを防ぐ」と書かれたものを選ぶ |
○が7日を超えたら、化粧品を替える前に皮膚科へ行ってください。7日以下なら、化粧水を選び直します。
8日という線は、医学の基準ではなく、この記事の目安です。
表とは別に、赤みと一緒にひりひりした痛み・かゆみ・小さなぶつぶつが出ているなら、数え終わるのを待たずに皮膚科へ行ってください。
温まると赤くなり、しばらく赤いままになる人も、この表のとおりに進めてください。その赤みが翌朝まで残る日が多ければ、○が増えます。
○が8日以上なら、化粧品を替える前に皮膚科へ
○が8日以上あったなら、お湯にも暖房にも当たっていない朝に、頬が赤い日のほうが多かったことになります。
赤みが強いかどうかは関係ありません。強くない赤みでも、○が8日以上なら皮膚科です。
酒さでは、温度差(入浴・暖房)・辛いもの・お酒のほか、赤ワイン・チーズ・加工肉も赤みのきっかけに挙げられています。酒さかどうかを決められるのは医師です。
化粧品を替える前に皮膚科へ行く理由は、もう1つあります。化粧品を替えてしまうと、それまでの記録と比べられなくなるからです。診察には、○と×をつけたカレンダーをそのまま持っていってください。
皮膚科へ行くほどではない気もします
赤みの強さで決めなくて大丈夫です。強くない赤みでも、○が8日以上なら、見てもらってください。
○が7日以下なら、きっかけを1つずつ減らします
赤みのきっかけとしてよく挙がるのは、温度差(入浴・暖房)・辛いもの・お酒の3つです。
減らすのは、3つのうち思い当たるものから1つずつです。
3つを同時にやめると、赤くなる回数が減っても、どれが自分のきっかけだったのか分かりません。1つ減らしたら、2週間続けます。
その2週間の○の数が、減らす前の2週間より少なければ、減らしたものが自分のきっかけです。減っていなければ、次の1つに移ります。
温度差から減らすなら、暖房の設定温度を上げすぎないようにし、お風呂は給湯器の設定温度を1度下げます。
減らしているあいだも、朝の○と×はつけ続けてください。途中の2週間で○が8日以上になったら、その時点で皮膚科へ。
あわせて、顔をこする回数を減らします。タオルは顔に当てて水を吸わせ、メイクを落とすときも指を往復させません。顔を洗うお湯は、手で触って「ぬるい」と感じる温度まで下げます。化粧水も、コットンを使わずに手のひらに広げ、頬を押さえるように付けます。すべらせると、こする回数が増えるからです。
こすらないことと、お湯をぬるくすることは、角層をこれ以上薄くしないための手当てです。すでに出ている赤みを薄くするものではありません。
化粧水は、箱の表の言葉を見て選びます
売り場で見るのは成分表ではなく、箱の表に書いてある言葉です。
| 置いてある場所 | 箱の表に書いてある言葉の例 |
|---|---|
| 化粧品の棚(化粧水・乳液) | 肌荒れを防ぐ、肌をすこやかに保つ |
| 薬の棚・カウンター | にきび、顔面の湿疹・皮膚炎 |
すでに出ている赤みが薄くなる、と箱に書ける化粧品はありません。
だから、化粧水は赤みを消す1本として選ぶものではありません。きっかけを減らしているあいだに使う1本として、「肌荒れを防ぐ」と書かれたものを選びます。
薬の棚の薬は、にきびや湿疹のためのものです。頬の赤みのために選ぶものではありません。○が8日以上だった人は、薬剤師に薬を相談するより先に皮膚科へ行ってください。
グリチルリチン酸2Kかアラントインかで、選ぶ1本は決まりません
肌荒れを防ぐ成分としてよく名前が挙がるのは、甘草からとったグリチルリチン酸2Kと、アラントインの2つです。
どちらが入っているかを読み比べても、どちらの1本を選べばよいかは決まりません。
赤みが気になるときに、ついやってしまうこと
1つめは、赤い日にだけ化粧水を買い替えることです。
替えた翌朝の頬が薄く見えれば「合っていた」、濃く見えれば「合わなかった」と思ってしまいます。同じ化粧水なのに、どちらの答えも出てしまいます。
2つめは、赤みが強い日に、古い角質(はがれ落ちずに残った肌の表面)を落とすものを足すことです。
酸や粒で表面を落とすと、角層はもっと薄くなります。角層が薄くなれば、下の血の色がよく透けます。赤みが強いあいだは、角質を落とすものをいったん休んでください。
3つめは、ステロイドの塗り薬を、自分の判断で顔に使い続けることです。
顔の皮ふは体より薄いので、どこに何日使うかは医師が決めます。前に出してもらった薬が残っていても、自分の判断で顔に使い続けないでください。
○が7日以下だった人が選ぶ化粧水
○が7日以下だったなら、化粧水を選び直します。
選ぶのは、肌荒れを防ぐ表示の保湿化粧水(無香料・低刺激)のように、箱の表に「肌荒れを防ぐ」と書かれた1本です。
化粧水の上に重ねる乳液は、いま持っているものをそのまま使えます。買い足すなら、顔に重ねる敏感肌向けの乳液(モイストオリゴミルク)のような1本です。
2本まとめて買う必要はありません。先に買うのは化粧水1本だけです。
よくある質問
Q. お風呂上がりに頬が赤いのですが、これも○にしますか?
○にしません。数えるのは、朝起きてすぐの鏡だけです。お風呂のあとは血管が広がるので、頬が赤くなるのはふつうです。
Q. 2週間数え終わる前に、化粧水を買い替えてもよいですか?
数え終わるまでは替えないでください。替えたあとに○が減っても、新しい化粧水のおかげなのか、たまたま暖かい日が続いたからなのか、区別できません。買い替えるのは、○が7日以下だと分かってからです。
Q. 冷やすと、赤みはおさまりますか?
冷やしているあいだは、血管が縮んで色が薄く見えます。冷やすのをやめれば、血管はもとの太さに戻ります。冷やしても、翌朝につく○は減りません。
Q. 日焼け止めは塗ってよいですか?
塗ってかまいません。指を往復させてすり込まずに、置くように広げてください。
まとめ
- 頬の赤みは、皮ふのすぐ下を流れる血の色が、上の層ごしに透けたもの
- 透け方は、毛細血管の太さと、上の層の厚さで決まる。酒さは、血管が広がったままの状態が続く病気で、決めるのは医師
- 赤みの濃さは部屋の温度や照明で変わる。数えるのは、頬が赤かった日の数
- 朝起きてすぐ、顔を洗う前の鏡で、あごより頬が赤ければ○。カレンダーに○か×を書く
- ○が8日以上なら、化粧品を替える前に皮膚科
- ○が7日以下なら、きっかけ(温度差・辛いもの・お酒)を1つずつ減らし、「肌荒れを防ぐ」と書かれた化粧水を選ぶ
- 痛み・かゆみ・ぶつぶつも出ているなら、数え終わるのを待たずに皮膚科
- すでに出ている赤みが薄くなる、と箱に書ける化粧品はない
赤みの理由と、棚ごとに箱に書いてある言葉は赤み・酒さのページにまとめてあります。
明日の朝、顔を洗う前に鏡を見て、カレンダーに○か×を書いてみてください。
この記事で挙げたものを、もう一度並べます。
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
この話に出てきた化粧品を、まとめて見る
- 赤み・酒さに使うもの、選び方
読み終わると、頬の赤みが一時的なものか、数週間続いているものかが分かります。そのうえで、いま使っている化粧品を替えるのが先か、皮膚科で見てもらうのが先かが決まります。
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